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急性心筋梗塞で現役を退いたカシージャス「それからは歩くのも眠るのもこわかった」

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イケル・カシージャス氏

 先に現役を引退した元スペイン代表GKイケル・カシージャス氏が、スパイクを脱ぐきっかけとなった急性心筋梗塞について振り返っている。

 カシージャス氏は昨年5月1日、ポルトの練習中に心臓発作を起こして緊急搬送された。急性心筋梗塞と診断された同選手は、その後ポルトのスタッフとして働きながら現役続行の可能性を模索し、今年2月に引退を決断している。

 そんなカシージャス氏は、いまだ契約を結んでいるポルトの公式動画で、急性心筋梗塞に襲われた直後のことを述懐。当時は、何をするにも恐怖がつきまとったのだという。

「心臓発作から、だいたい1カ月くらいは辛い気持ちであり続けた。歩くのも眠るのも、少し体を動かすのもこわかった。もう無理だったよ。今は違うし、体調も良いけどね。ただ薬のおかげで調子が良いというのもある。今の僕に何ができて、何ができないのか、意見を言えるのは医者だけだ」

「僕はもっと現実を見なくてはならない。何より重要なのは、健康なんだよ」

 カシージャス氏はあの出来事以降、ものの見方が変わったそうだ。

「いくつかのことが変わった。何より、僕の頭は今あることに価値を置くようになった。ときに僕たち選手は、自分たちが手にしているものに価値を見出せず、多くの人々を幸せにできるとも考えていない。でも、そうした考え方が少し変化したね」

 なおカシージャス氏は、スペインサッカー連盟(RFEF)の会長選挙に立候補している。
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