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5歳少年の健気な手紙「どうかベンを売ってください」相手CEOの返事は…

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リーズ所属のDFベン・ホワイト(写真右)

 イングランド・チャンピオンシップ(2部相当)所属のリーズを応援する5歳の少年が、ブライトンからローン移籍中のDFベン・ホワイト(22)の慰留を求め、相手クラブに送った健気な手紙がイギリスで話題となっている。大衆紙『ザ・サン』などが伝えた。

 ダニエル・オートン君は5歳のリーズサポーター。愛するクラブは新型コロナウイルスによる中断前の時点でチャンピオンシップの首位に立っており、自動昇格に大きく近づいている。そこで気になるのが全試合にフル出場しているDFベン・ホワイトの去就。1部のブライトンからローン移籍でやってきた選手だ。

 そこでダニエル君は思わぬ行動に出た。ブライトンのポール・バーバーCEOに手紙を送付。「ローンで僕らのチームにいるあなたがたの選手について手紙を書いています。問題の選手は僕のお気に入りの選手、ベン・ホワイトです。どうかシーズン終了後にベンを売ってください」と懇願したのだ。

 ダニエル君はサッカー界の商習慣にならい、買い取りに伴う条件も提示した。「僕は豚の貯金箱に入っているすべてのお金を数えました。これが助けになれば、15.07ポンドが入っています」。15.07ポンドとは日本円にして2,000円余りの金額。5歳のおこづかいにしてはなかなかの高額だ。

 この熱意が届いたのか、ブライトンのバーバーCEOはダニエル君に手紙を返した。「クラブを支えるためにすべてのお金を出そうというあなたの行いはとても良いことだ。そしてあなたは類稀なる若いタレントを見ることに関し、明らかに優れた目を持っている。将来はスカウティングがあなたの仕事だろうね」。ただ、返答はイエスとはならなかった。

「あなたのオファーを真剣に検討したが、グラハム・ポッター監督とテクニカルディレクターのダン・アシュワースはベンが将来、チームに欠かせない選手になると考えているようだ。だから申し訳ない。ベンをリーズ・ユナイテッドに売ることはできません」。

 そのうえで次のように付け加えている。「ダニエル、時間をかけて手紙を書いてくれてありがとう。フットボールが見られるようになるまで、君と君の家族、リーズ・ユナイテッドがベストを尽くすことを願っている。そして君と君の家族が安全で、健康でいられることを望むよ」。

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