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アルゼンチンの24歳DFが告白「2度も自殺を考えた」

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過去の困難を打ち明けたDFエマヌエル・マンマナ

 ゼニトのアルゼンチン人DFエマヌエル・マンマナがアルゼンチン『オレ』のインタビューで少年時代の辛い経験を明かした。

 現在24歳のマンマナは母国クラブのリバープレートで頭角を現し、2016年7月にフランスのリヨン、2017年7月にロシアのゼニトに移籍。アルゼンチンの新星の1人とされ、2018年のロシアW杯行きも期待されていた中、同年3月に負った前十字靭帯損傷の大怪我で出場を逃した。

 選手として大きな失望を味わうことになったが、マンマナはインタビューで過去を振り返り、少年時代にも辛い経験があったことを告白している。

 同選手は6歳で母親を亡くし、15歳の時には父親も亡くしていた。サッカーを辞め、自殺を考えるほどショックは大きかったという。

「母を亡くしたこともあり、父の死後は全てを投げ捨てたくなった。サッカーを諦めようかと思ったし、自殺しようという狂気が2度も頭をよぎった。とても、とても困難だったよ」

 この悲劇的な状況から立ち直ることができたのは、当時所属していたリバープレートからの支援のおかげだった。

「下宿先にいた時、クラブが100%のサポートをしてくれた。葬儀にはチームメイトたちがみんな挨拶に来てくれたんだ」

 さらに両親から受けていた愛情も、サッカーを辞めることを踏みとどまらせたという。

「家では、彼らが僕のために一生懸命戦ってくれていたことに気づいた。悲しみで全てを捨てることはできなかった。1部リーグでプレーするという父の夢を叶えなければならなかった」

「僕にサッカーをさせるために父が努力したことを考えると、僕は前を向き、夢を実現しなければならないことを理解した。僕のためにも、父のためにもね」

 マンマナは昨年10月に同じ前十字靭帯を負傷し、再び長期離脱を強いられている。それでも「父や母の死に比べると問題にならない」とし、「怪我は困難だけど、回復させるよ」と復活を誓った。

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