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サッカー選手のうつ病が急増中…国際プロ選手会が調査

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 国際プロサッカー選手会(FIFPro)は20日、新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、うつ病の症状を報告しているサッカー選手が2倍に達したと発表した。各国政府の外出規制によって自宅でのトレーニングを強いられる中、選手のメンタル面にも大きな影響をきたしているようだ。

 FIFProは3月22日から4月14日にかけて、1602人のプロサッカー選手に調査を実施。女性プレーヤー468人のうち22%、男性プレーヤー1134人のうち13%がうつ病の診断と同様の症状を報告したという。

 プロサッカー選手は多くの場合、一般の労働者に比べて高額な報酬を受け取っている一方、契約期間は平均2年未満となっているため、将来への不安も大きいとされる。また母国を離れて暮らす選手も多いことから、異国でストレスと向き合う難しさも指摘されている。

 FIFProの医療最高責任者を務めるビンセント・グットバージ氏は「サッカーでは若い男性、女性アスリートが社会的孤立、仕事の中断、将来への不安に対処しなければならない」とした上で「これらの変化に立ち向かう準備が整えられない者もいる。信頼できる人、またはメンタルヘルスの専門家に助言を求めることを勧める」と注意を呼びかけている。

 またFIFProは今月上旬、精神面をコントロールするための助言を発表している。選手たちには①健康的なライフスタイル、とくに睡眠と栄養を保つこと②ルーティーンを守ること③十分な身体活動を維持すること④つながりを保つこと⑤しっかり休むこと⑥メンタルゲームに取り組むこと⑦破滅的な考えを打破すること⑧最新の情報を入手すること—の8点を求めている。

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