beacon

10年以降のインハイ神奈川県代表成績_西川擁した桐光学園、桐蔭学園、三浦学苑が日本一に

このエントリーをはてなブックマークに追加

桐光学園高はFW西川潤(現C大阪)が主将を務めた19年大会で日本一に。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[2010年以降のインターハイ神奈川県代表校成績]

 2010年以降、神奈川県代表の3校がインターハイを制している。昨年は桐光学園高が14回目の出場で悲願の初優勝。準々決勝、準決勝はいずれも試合終了間際にエースFW西川潤(現C大阪)が決勝ゴールを決めた。そして、富山一高(富山)との決勝では2年生GK北村公平や2年生CB奈良坂巧を中心に無失点で試合を進めると、後半ラストプレーでMF神田洸樹(現桐蔭横浜大)が右足シュートを叩き込み、劇的な白星を挙げた。

 桐光学園は前年の18年大会でも決勝進出。西川が準々決勝で5人抜きゴールを含む3得点を奪い、準決勝ではCB内田拓寿(現同志社大)、西川、CB望月駿介主将のゴールで昌平高(埼玉1)を下した。山梨学院高(山梨)との決勝では西川のゴールで先制しながらも後半終了間際と延長戦の失点によって逆転負け。その悔しさを翌年に晴らした。

 10年大会ではCB福森晃斗(現札幌)やGK峯達也(→慶應義塾大)を中心に5試合2失点の堅守で3位。CB大田隼輔(現栃木シティFC)が主将を務めていた12年大会は8強入りしている。また、FW小川航基(現磐田)やMFイサカ・ゼイン(現川崎F)、左SBタビナス・ジェファーソン(現G大阪)を擁した15年大会は、初戦で久御山高(京都)にPK戦で敗戦。小川の2ゴールでリードしながらも追いつかれて白星を逃した。

 桐蔭学園高は11年大会で神奈川県勢初優勝。2回戦で前年王者の市立船橋高(千葉1)と対戦した桐蔭学園は得点王MF小形聡司(→中央大)のゴールで追いつき、PK戦の末に下すと、前橋育英高(群馬)を4-0で撃破して7年ぶりの準決勝を果たす。そして、準決勝で立正大淞南高(島根)に競り勝ち、決勝では静岡学園高(静岡)に逆転勝ち。CB金子雄祐(現ヴェルスパ大分)らが守りを支え、10番MF進藤圭介(→順天堂大)やMF山田和輝(→中央大)を中心とした多彩な攻撃で得点を重ねて歴史を塗り替えた。この優勝後、インターハイからは遠ざかっている。

 三浦学苑高は12年大会で初出場初優勝の快挙。勝ち上がる度に勢いを増して行った印象の三浦学苑は、準々決勝で静岡学園高(静岡)、準決勝で立正大淞南高(島根)、そして決勝で武南高(埼玉2)を破って頂点に立った。CB宮坂瑠(現コバルトーレ女川)を中心とした粘り強い守備から10番MF栗原奨吾(→東京国際大)やテクニカルなMF木村哲太が絡む形で高速カウンターなどを繰り出し、相手を飲み込んだ。三浦学苑はFWウォー・モハメッド(現駒澤大)らを擁した18年大会にも出場し、東福岡高(福岡)を破るなど8強進出。インターハイの通算戦績は8勝1敗だ。

 日本一にはわずかに届かなかったものの、日大藤沢高が17年大会で準優勝している。2回戦で前回3位の昌平を撃破し、前回優勝校・市立船橋との準決勝では後半終了間際に追いついてPK戦の末に勝利した。CB安松元気主将(現神奈川大)を中心にまとまりのあったチームはMF梶山かえで(現鹿屋体育大)や1年生MF植村洋斗(現早稲田大)、FW柏木純(現日本大)らが活躍。日大藤沢はCB小野寺健也主将(現山形)や高速SB中村帆高(現FC東京)、FW住吉ジェラニレショーン(現水戸)らを擁した15年大会でも2勝している。

 横浜創英高はFW森村公亮(→仙台大)がエースだった13年に初出場。CB市原亮太(現東洋大)が主将を務めていた16年大会で那覇西高(沖縄)を破り、初勝利を挙げている。東海大相模高はMF中山陸(現甲府)が2年生だった17年と19年大会に出場。初陣だった17年1回戦で北海道大谷室蘭(北海道1)相手に初白星を挙げている。

 CB酒井綜一郎(現慶應義塾大)が2年生だった16年に初出場した慶應義塾高は、初戦で盛岡商高(岩手)を1-0で撃破。14年大会に出場した向上高は坂出商高(香川)に1-0で勝ち、26年ぶりの1勝を果たした。13年、14年にはMF中山克広(現横浜FC)を擁した麻布大附高(13年は麻布大渕野辺高)が連続出場。また、10年に2年生FW富樫敬真(現長崎)の日本大高が出場し、11年には公立校の座間高が第1代表として出場したが、いずれも初戦で惜敗している。
 
以下、10年以降のインターハイ神奈川県代表校成績 ※()内は出場回数

[2019年]
第1代表校:桐光学園高(14)
2回戦 0-0(PK8-7)清水桜が丘高(静岡)
3回戦 1-0 丸岡高(福井)
準々決勝 2-1 西京高(山口)
準決勝 1-0 京都橘高(京都)
決勝 1-0 富山一高(富山)

第2代表校:東海大相模高(2)
2回戦 2-3 尚志高(福島)

[2018年]
第1代表校:三浦学苑高(2)
2回戦 2-1 刈谷高(愛知2)
3回戦 2-1 東福岡高(福岡)
準々決勝 1-2 東山高(京都)

第2代表校:桐光学園高(13)
1回戦 3-0 一条高(奈良)
2回戦 1-1(PK8-7)習志野高(千葉1)
3回戦 3-1 明秀日立高(茨城)
準々決勝 5-0 富山一高(富山)
準決勝 3-2 昌平高(埼玉1)
決勝 1-2 山梨学院高(山梨)

[2017年]
第1代表校:東海大相模高(初)
1回戦 1-0 北海道大谷室蘭高(北海道1)
2回戦 1-3 前橋育英高(群馬)

第2代表校:日大藤沢高(8)
1回戦 1-0 一条高(奈良)
2回戦 2-1 昌平高(埼玉1)
3回戦 2-0 帝京三高(山梨)
準々決勝 2-1 旭川実高(北海道2)
準決勝 1-1(PK5-3)市立船橋高(千葉2)
決勝 0-1 流通経済大柏高(千葉1)

[2016年]
第1代表校:横浜創英高(2)
1回戦 2-0 那覇西高(沖縄)
2回戦 1-1(PK4-5)米子北高(鳥取)

第2代表校:慶應義塾高(初)
1回戦 1-0 盛岡商高(岩手)
2回戦 0-0(PK4-5)大阪学院大高(大阪1)

[2015年]
第1代表校:桐光学園高(12)
1回戦 2-2(PK4-5)久御山高(京都)

第2代表校:日大藤沢高(7)
1回戦 1-0 鵬翔高(宮崎)
2回戦 4-0 岐阜工高(岐阜)
3回戦 1-2 東福岡高(福岡)

[2014年]
第1代表校:麻布大附高(3)
1回戦 1-2 尚志高(福島)

第2代表校:向上高(4)
1回戦 1-0 坂出商高(香川)
2回戦 0-5 仙台育英高(宮城)

[2013年]
第1代表校:麻布大渕野辺高(2)
2回戦 1-1(PK3-5)星稜高(石川)

第2代表校:横浜創英高(初)
2回戦 0-1 近大附高(大阪2)

[2012年]
第1代表校:桐光学園高(11)
2回戦 1-1(PK4-3)富山一高(富山)
3回戦 1-0 佐賀東高(佐賀)
準々決勝 0-2 武南高(埼玉2)

第2代表校:三浦学苑高(初)
1回戦 2-0 徳島商高(徳島)
2回戦 4-2 一条高(奈良)
3回戦 0-0(PK4-3)前橋商高(群馬)
準々決勝 3-1 静岡学園高(静岡)
準決勝 1-1(PK5-4)立正大淞南高(島根)
決勝 2-1 武南高(埼玉2)

[2011年]
第1代表校:座間高(2)
2回戦 1-3 流通経済大柏高(千葉2)

第2代表校:桐蔭学園高(10)
1回戦 2-1 瀬戸内高(広島)
2回戦 1-1(PK8-7)市立船橋高(千葉1)
3回戦 5-1 かえつ有明高(東京2)
準々決勝 4-0 前橋育英高(群馬)
準決勝 2-1 立正大淞南高(島根)
決勝 2-1 静岡学園高(静岡)

[2010年]
第1代表校:桐光学園高(10)
1回戦 7-0 徳島北高(徳島)
2回戦 3-0 佐賀北高(佐賀)
3回戦 1-0 静岡学園高(静岡)
準々決勝 1-1(PK5-4)筑陽学園高(福岡)
準決勝 0-1 市立船橋高(千葉2)

第2代表校:日本大高(4)
1回戦 0-1 瀬戸内高(広島)

11年大会は桐蔭学園高が神奈川県勢初の日本一。(写真協力=高校サッカー年鑑)

12年大会は三浦学苑高が初出場初Vの快挙。(写真協力=高校サッカー年鑑)

※禁無断転載(C)高校サッカー年鑑、ゲキサカ


●【特設】高校総体2020

TOP