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選手時代のジダン、“レアル最後の日”驚きの舞台裏…元同僚「忘れられない」

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2006年に現役を退いたジネディーヌ・ジダン監督

 レアル・マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督の現役最後のホームゲーム後、ドレッシングルームで起こった出来事を元チームメイトのシシーニョ氏が明かした。スペイン『マルカ』が報じている。

 2005-06シーズン途中に2006年ドイツW杯での現役引退を表明したジダン氏。ホーム最終戦となったビジャレアル戦(3-3)の試合前には、盛大な引退セレモニーが行われた。ジダン氏は後半にデイビッド・ベッカム氏のクロスからゴールを決めると、終了間際に交代。その後、相手のフアン・ロマン・リケルメ氏と抱擁し、ユニフォームを交換した。

「ジダンは送別試合で感動していた。私たちもそうだった。彼はもうサッカーをやめるレジェンドだからね」

 当時を振り返ったシシーニョ氏は、ドレッシングルームに戻った後のジダン氏とフロレンティーノ・ペレス会長のやり取りを打ち明けた。

「フロレンティーノ・ペレスはドレッシングルームに入り、選手1人ずつと挨拶した。次に起こったことは忘れられないよ」

「ロビーニョが冗談を言ったんだ。『会長、ジズーは650万ユーロ(約7億5600万円/当時のチーム最高給)で2年契約を提示されたら、プレーをやめないよ』とね」

「みんな笑っていたが、フロレンティーノは真剣に『君が望むなら、今から紙を持ってきてサインする』と言った。ジダンはしばらく考えてから彼を見て、そしてこう言った。『いや…これ以上いらない』」

 ドイツW杯を最後に選手生活を終えたジダン氏は、2016年1月にレアルの指揮官に就任。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)で大会史上初の3連覇を果たし、2017-18シーズン限りで退任したものの、2019年3月に再就任した。

 シシーニョ氏は選手時代からジダン氏が監督のように振る舞っていたと回想している。「いつもピッチ上のポジション取りで助けてくれたし、試合前にはみんなを指導してくれていた。すでにピッチ上で指揮官として活躍していたんだ。フロレンティーノはいつもジダンがスーツを着てプレーしていると言っていた。それがフィールドでの彼のエレガンスだった。汗さえもかかないんだ! 美しいプレーだった」と絶賛した。

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