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インハイ中止…”12年前の得点王”大迫が高校生にメッセージ「僕も大きな目標だった」

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日本代表FW大迫勇也

 日本体育連盟は26日、全国高校総体(インターハイ)の中止を決定し、報道機関を通じて発表した。これを受けて28日、日本代表FW大迫勇也(ブレーメン)が日本サッカー協会(JFA)の公式Youtubeを通じて高校生にメッセージを送っている。

 2008年の全国高校選手権で過去最多の一大会10得点を記録し、高校サッカーの象徴としても語り継がれるストライカーによる激励だ。大迫自身は同年夏、埼玉総体で得点王に輝いて大会優秀選手に選出。インハイから選手権を経て、プロへと羽ばたいた過去を持つ。

「世界中がコロナウイルスの影響でたいへんな状況になっています。そんな中でインターハイも中止になると聞きました。インターハイは僕も高校生の時、一つの大きな目標だったのですごく残念です。みんなもインターハイを一つの目標と、大学やプロサッカー選手を目指している人や、ここを区切りにして受験や自分のやりたいことに挑戦する人もいると思います。その目標を今回、こういうふうな形で失うことはすごくショックを受けているだろうと思います」。

 まずは自身の過去を振り返り、喪失感を覚える選手たちに思いを寄せた大迫。その一方で、未来への可能性を持つ若者に対し、前向きに励ましの言葉を送った。

「ただ、みんなが目標に向かって努力をしてきたこと、チームで頑張ってきたことはサッカーだけじゃなく、この先の人生で絶対にプラスになります。僕も高校生の時に努力したこと、その時の仲間は今でも力になっています。この先、いろんなことがあると思いますが、ここまで頑張ってきたみんなはなんでも乗り越えられると信じています」。

 現在、大迫が所属しているブンデスリーガでも、再開への取り組みが日々試行錯誤されているという段階。自宅でのトレーニングが続いている29歳は「僕がいるドイツでも、今は練習や試合ができない厳しい状況が続いています。この状況をみんなで前向きに乗り越えていきましょう」と語りかけた。

●【特設】高校総体2020

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