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アメリカ女子代表の訴え認められず…主力選手が次々抗議「決して諦めない」

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今春の国際大会では抗議を示してユニフォームを裏返していたMFミーガン・ラピノー(写真右)ら

 アメリカ女子代表の選手が男子代表と賃金格差の是正を求めていた訴訟で、カリフォルニア州の連邦地裁は1日、損害賠償請求を退ける略式判決を出した。『CNN』などによると、選手団の代表者を務めるモリー・レビンソン氏は「決定にショックと失望があるが、平等な賃金を求めて努力をやめることはない」と述べ、上訴する意向を示している。

 2019年の女子ワールドカップでゴールデンボールと得点王の2冠に輝いたMFミーガン・ラピノーは公式ツイッター(@mPinoe)で「われわれは平等への闘いを決して諦めない」と投稿。エースストライカーのFWアレックス・モーガン(@alexmorgan13)は「この知らせに失望しているが、これがわれわれの平等を巡る戦いを妨げたりはしない」と述べた。

 訴訟は2019年3月、アメリカ女子代表の28選手がアメリカサッカー連盟に対し、同等の仕事を行っている男性代表と女性代表の選手に賃金格差があるとして、6600万ドル(約70億円)の損害賠償を求めていた。今回の判決では、女子代表が過去に男子代表と異なる賃金形態を求めたとして、同じ条件を遡及させることは認められないとされた。

 一方、同じように不平等が指摘されていた遠征などにおける労働条件、チャーター便、ホテルなどの宿泊施設、医療支援、トレーニング支援については今回の判決の対象外。次の裁判は6月16日に予定されている。

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