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ファーガソンが激怒!! エブラ「ボスが来たら、俺たちおしまいだ」

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パトリス・エブラアレックス・ファーガソン

 19年7月に現役を引退した元フランス代表DFパトリス・エブラ氏が、マンチェスター・ユナイテッド在籍時に教えを受けたアレックス・ファーガソン氏とのエピソードを明かしている。クラブ公式ウェブサイトが伝えた。

 1981年5月15日生まれのエブラ氏は、05-06シーズンにモナコからマンチェスター・Uに加入。その後、ユベントスに移籍する13-14シーズンまで長年プレーし、5度のプレミアリーグ制覇、07-08シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ優勝など、多くのタイトル獲得に貢献した。

 当時、チームを率いていたのは黄金期を築いたアレックス・ファーガソン氏であり、エブラは勝者のメンタリティを植え付けられたという。

「(モナコ時代のディディエ・)デシャン監督からは勝利が重要だと教えられたが、ファーガソン監督からは『勝つことが当たり前』と教わった。リバプールとのビッグマッチに勝った後でも『よくやった』と言われるくらいで、チャンピオンズリーグ優勝を除いて監督が叫んだのは見たことがない」

 そして、チャンピオンズリーグを制した直後でも「よくやってくれた。君たちを誇りに思う」との言葉を贈られるとともに、「だが、来シーズンまた勝ちたいと思わない選手がいたら、その選手と契約を打ち切る」と伝えられた。エブラは家に戻っても「これがチャンピオンズリーグで優勝した後の気分なのか?」と感じつつ、「でも、勝つことが当たり前だったし、特に興奮すべきではないんだ」と思ったという。

「勝つことが当たり前」と教わったエブラは、「ファンのために力を尽くす」ことも学んだと打ち明けている。ある年のプレシーズン、疲れ切った選手たちは「誰もサインをしないなら、やる必要はない」とバスの前に集まったファンをスルーし、全員がバスに乗り込んだようだ。しかし、ファーガソン氏だけが、集まったファン一人ひとりに対応していたという。

 その様子をバスから見ていたエブラは、「ボスが来たら、俺たちおしまいだ」と感じ、バスに乗ってきたファーガソン氏からは案の定、雷を落とされた。

「監督は激怒していたね。『お前たち、何様のつもりなんだ!? お前たちの給料を払っているのは彼らなんだぞ。彼らはお前たちを見るために来たんだ。さっさと降りてサインをしてこい』と雷を落とされたんだ。それから、ファン一人ひとりにサインをしたよ。でも、これこそが大事なメンタリティなんだ」

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