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ザック氏がミラン1年目を回想「カペッロやサッキの次に下部リーグ出身監督が来たら…」

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アルベルト・ザッケローニ氏

 元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が4日、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、ミラン時代などを振り返った。

 2014年ブラジル・ワールドカップで日本代表の指揮を執ったザック氏。過去にはユベントスやインテルなどセリエAのビッグクラブを歴任し、1998年から率いたミランでは就任1年目にしてスクデットを獲得した経験を持つ。そんなザック氏が当時の様子を振り返った。

「選手の気持ちを想像して欲しい。(ファビオ)カペッロや(アリゴ)サッキの下で10位、11位に終わり、カルチョをプレーしたことのない下部リーグ出身の監督がやって来たとしたら…。選択肢はあまりないように見えたが、チームには素晴らしい“質”があった。ただ“量”が足りなかった。(ズヴォニミール)ボバンや(ジョージ)ウェアなど、ピークを過ぎてまもなく引退を迎える選手が多かった」

「その“質”を活かすためには、選手たちを説得する必要があった。そこで(アレッサンドロ)コスタクルタや(パオロ)マルディーニ、(デメトリオ)アルベルティーニのところへ行き、3-4-3のシステムに移行することを納得してもらった。この3人が常にグループの先頭に立ち、他のメンバーをけん引してくれたので、偉業を達成することができたんだ」

 また、代理人抜きでチームと直接契約を結ぶ自身のこだわりについても改めて言及。これまで一度も自身が指揮を執りたい場所で指導したことがないことを明かした。

「私がミランでスクデットを獲得して以降、代理人がより大きな影響力を持つ時代に突入した。私は一度も代理人を雇ったことはない。(元ミラン幹部のアドリアーノ)ガリアーニや(元ユヴェントス幹部のロベルト)ベッテガ、(ウディネーゼのオーナー、ジャンパオロ)ポッツォからも常に直接連絡を受けた。自分の好きな場所で指揮官を務めたことは一度もなく、常に呼ばれた場所で指導してきた」

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