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清水クラモフスキー監督の言葉も励みに…JFA反町技術委員長が声明「サッカーを決して諦めてほしくない」

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JFA技術委員長の反町康治氏(写真左)

 日本サッカー協会(JFA)は7日、新型コロナウイルスで資金難に陥ったクラブチームを救う第一次の財政支援事業として、新たに創設した融資制度の骨子を公表した。この制度についてJFA技術委員長を務める反町康治氏が声明を発表。「遠慮なく手を上げていただきたい」と積極的な活用を呼びかけている。

 JFAは同日、全国のサッカー・フットサル・ビーチサッカークラブを対象とする新型コロナウイルス対策の相談窓口を公式サイト(https://www.jfa.jp/ffsupport/)に開設。同時に融資制度の仮申請をスタートさせた。

 反町技術委員長の声明は以下のとおり。

 日本サッカー協会の技術委員長を務める反町康治です。私の仕事はキッズからプロまでの日本のサッカー向上、発展に向けて努力をしていくことです。

 現在新型コロナウイルス感染症拡大防止のため自粛生活を余儀なくされている状況は、スポーツ界にも大きな影響を与えています。それは日本のサッカー界も同様です。好きなサッカーをすることが出来ない、またそういった子供達、選手達を指導することが出来ない現状にフラストレーションがたまっていることでしょう。さらにそれぞれの地域の町クラブの経営状態もひっ迫していると聞いております。日本サッカー協会はこうしたクラブに対して支援事業をするべく動いています。ですから遠慮なく手を上げていただきたいと思っております。

 こうした状況下で私が特に心配しているのは、サッカーが大好きな子供達やそれを見守る指導者達がサッカー離れをしてしまうことです。外で思いっきりボールを蹴ることが出来ない、チームで活動することが出来ない、そのことによってサッカーに対して興味を失ってしまうことです。

 私はこうした状況のためにサッカーを決して諦めて欲しくはないのです。サッカー好きの子供達は夢や希望をもってサッカーを続けて欲しい。先日清水エスパルスピーター・クラモフスキー監督が取材の中で「そう遠くない将来に日本代表はワールドカップで優勝してもおかしくない」とコメントしているのを見て勇気づけられました。子供達は数年後に日本代表のブルーのユニフォームを着て大観衆の中でプレーする可能性を秘めています。またそれを見守る指導者達も是非そうした子供達にロジック(論理)とパッション(情熱)をもって指導を続けて欲しいと強く願っています。サッカーを諦めず、今は辛抱と捉え新型コロナウイルスとの戦いに共に挑みましょう。

 サッカーファミリーの皆さんがサッカーを通じてスポーツの喜び、チームスポーツの喜びを感じ、笑顔で送れる生活が再び訪れることを強く信じています。「可能性は無限大」です。

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