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「健康よりも金が大事」ブンデス再開も国内では強い拒否反応

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ブンデスリーガ再開に国内では強い反発も

 ブンデスリーガは予定通り16日に再開したが、国内では依然として反対の声が大きいようだ。独『ドイチェ・ヴェレ』などが伝えている。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、中断していたブンデスリーガが約2か月ぶりに再開した。他の欧州主要リーグに先駆けての再開は注目を集めたが、現状での試合開催は選手たちの健康を脅かすリスクもあり、時期尚早という声も大きい。

 16日、ケルン対マインツの一戦が行われたラインエネルギーシュタディオンの周辺には、「健康よりも金が大事。どんな価格でもブンデスリーガ」と、再開を批判するポスターが貼られた。一部のファンは「ゴーストゲーム(無観客試合)に反対」「ソファーじゃなくてスタジアム!」と書いたソファーを置き、拒否反応を示したようだ。

 他国に比べて新型コロナウイルス感染者の致死率が低いとはいえ、ドイツでも8000人近い死者が出ている。報道によれば、コロナ禍で無観客開催に踏み切った背景には高額なテレビ放映権料を確保するためという事情もあるだけに、国内ではドイツサッカー連盟(DFB)への反発が強まっている。

 リーグとクラブの存続のためにブンデスリーガは再開に至ったが、記事では「クラブの巨額の支出をカバーするために放送収入に依存しているという事実は、何かが根本的に間違っている」と指摘。サポーターグループからは「ゴーストゲームは解決策ではない」「サッカーは隔離されている」という声が出ている。

 再開前には、ドイツ市民の約半数がブンデスリーガの再開に反対しているという世論調査も報じられていた。

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