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10年以降のインハイ大阪府代表成績_三浦、白井ら擁した大阪桐蔭が12年に3位、履正社は2年連続で8強へ

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19年の阪南大高は無失点のままベスト16敗退に。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[2010年以降のインターハイ大阪府代表校成績]

 2010年以降のインターハイ大阪府代表の最高成績は12年大会で大阪桐蔭高が記録した3位だ。CB三浦弦太(現G大阪)、MF白井康介(現札幌)、MF松木政也(元相模原)、FW丹羽詩温(現愛媛)を擁していた大阪桐蔭は神戸科学技術高(兵庫)との初戦を松木の2発と白井、丹羽のゴールによって4-2で勝利。佐野日大高(栃木)と流通経済大柏高(千葉1)にいずれもPK戦で勝利して同校にとって初、大阪府勢としても17年ぶりとなる準決勝進出を果たした。だが、武南高(埼玉2)との準決勝では松木が4試合連続のゴールを決めて先制したものの、追いつかれ、PK戦で白井と松木が失敗するなど惜敗している。

 大阪桐蔭は11年と14年、15年にも出場。身体能力に長けたエースFW田中淳一(現山口)が初戦、2回戦でチームの全3得点を記録するなど活躍し、準々決勝へ進出したが、静岡学園高(静岡)に0-0からのPK戦で敗れた。注目MF久保田和音(現松本)を擁した14年大会は初戦で久保田がゴールを決めたものの、仙台育英高(宮城)に1-2で敗戦。DF黒川圭介(現G大阪)が3年生だった15年大会は1勝したが、2回戦で旭川実高(北海道2)にPK戦で敗れている。

 履正社高は15年、16年に出場し、2年連続でベスト8。15年大会はMF田中駿汰(現札幌)、FW林大地(現鳥栖)、MF牧野寛太(現長野)、DF大迫暁(現沼津)と大学経由で4選手がプロ入りした世代だ。牧野の2ゴールなどで明秀日立高(茨城)に4-1で快勝すると、流通経済大柏高(千葉1)をPK戦で振り切って3回戦進出。そして、牧野の2発と田中のゴールで星稜高(石川)を下したが、準々決勝で優勝校・東福岡高(福岡)に0-1で惜敗している。続く16年大会は2年生FW町野修斗(現北九州)が高岡一高(富山)戦で決勝点。GK瀧浪朋生(現桃山学院大)の好守などによって2回戦、3回戦でPK戦勝利を収めた。だが、準々決勝で流通経済大柏高(千葉1)に0-1で敗れている。

 この10年間で最も多くインターハイに出場しているのは阪南大高だ。13年に初出場すると、17年から3年連続出場。17年大会にはCB吉田伸弘主将(現関西大)を中心とした堅守で日本文理高(新潟)から初勝利を挙げるなど2勝し、16強入りした。18年大会にはFW和田育(現筑波大)のゴールなどで1勝。そして、CB高木践主将(現阪南大)が注目された19年大会は広島皆実高(広島)と秋田商高(秋田)をいずれも1-0で下したが、富山一高(富山)に0-0からのPK戦で敗れ、無失点のまま敗退している。

 近大附高は10年、12年、13年に出場。FW田中直基(現沼津)が3年生だった10年大会は初戦で田中がゴールを決めたものの、PK戦で山梨学院高(山梨)に敗れた。12年大会はFW大西峻太主将(→近畿大)の2ゴールで1勝。DF吉野晃基(→近畿大)やMF金蔵和仁(→日本体育大)が中心だった13年大会は成立学園高(東京1)と横浜創英高(神奈川2)に勝利し、ベスト16入りしている。

 大阪学院大高は初出場した16年大会で慶應義塾高(神奈川2)をPK戦で下し、ベスト16へ駒を進めた。金光大阪高は10年と14年に出場し、DF福森直也(現清水)が3年生だった10年大会で1勝。2年生CB羽田健人(現大分)の14年大会はPK戦で初戦敗退だった。関西大北陽高は17年ぶりに出場した18年大会で大分高(大分)に競り勝ち、1勝している。桃山学院高は11年大会で初出場。また、東海大仰星高(現東海大大阪仰星高)は17年大会で12年ぶりに出場し、19年大会では関西大一高が13年ぶりに出場したが、いずれも初戦敗退に終わっている。

以下、10年以降のインターハイ大阪府代表校成績 ※()内は出場回数

[2019年]
第1代表校:阪南大高(4)
1回戦 1-0 広島皆実高(広島)
2回戦 1-0 秋田商高(秋田)
3回戦 0-0(PK3-5)富山一高(富山)

第2代表校:関西大一高(4)
1回戦 0-4 米子北高(鳥取)

[2018年]
第1代表校:関西大北陽高(22)
1回戦 1-0 大分高(大分)
2回戦 0-1 立正大淞南高(島根)

第2代表校:阪南大高(3)
1回戦 3-1 瀬戸内高(広島)
2回戦 0-1 富山一高(富山)

[2017年]
第1代表校:東海大仰星高(3)
2回戦 1-4 長崎総合科学大附高(長崎)

第2代表校:阪南大高(2)
1回戦 3-0 日本文理高(新潟)
2回戦 2-0 丸岡高(福井)
3回戦 1-2 市立船橋高(千葉2)

[2016年]
第1代表校:大阪学院大高(初)
2回戦 0-0(PK5-4)慶應義塾高(神奈川2)
3回戦 0-2 静岡学園高(静岡)

第2代表校:履正社高(3)
1回戦 1-0 高岡一高(富山)
2回戦 1-1(PK5-4)広島皆実高(広島1)
3回戦 1-1(PK4-2)日章学園高(宮崎)
準々決勝 0-1 流通経済大柏高(千葉1)

[2015年]
第1代表校:大阪桐蔭高(7)
1回戦 1-0 新潟明訓高(新潟)
2回戦 0-0(PK5-6)旭川実高(北海道2)

第2代表校:履正社高(2)
1回戦 4-1 明秀日立高(茨城)
2回戦 1-1(PK5-3)流通経済大柏高(千葉1)
3回戦 3-0 星稜高(石川)
準々決勝 0-1 東福岡高(福岡)

[2014年]
第1代表校:大阪桐蔭高(6)
1回戦 1-2 仙台育英高(宮城)

第2代表校:金光大阪高(7)
1回戦 1-1(PK6-7)徳島市立高(徳島)

[2013年]
第1代表校:阪南大高(初)
2回戦 0-1 帝京大可児高(岐阜)

第2代表校:近大附高(9)
1回戦 5-0 成立学園高(東京1)
2回戦 1-0 横浜創英高(神奈川2)
3回戦 1-2 滝川二高(兵庫)

[2012年]
第1代表校:大阪桐蔭高(5)
2回戦 4-2 神戸科学技術高(兵庫)
3回戦 1-1(PK4-3)佐野日大高(栃木)
準々決勝 1-1(PK5-4)流通経済大柏高(千葉1)
準決勝 1-1(PK0-3)武南高(埼玉2)

第2代表校:近大附高(8)
1回戦 2-1 四日市中央工高(三重)
2回戦 2-4 静岡学園高(静岡)

[2011年]
第1代表校:桃山学院高(初)
1回戦 0-1 山梨学院高(山梨)

第2代表校:大阪桐蔭高(4)
1回戦 1-1(PK4-3)旭川実高(北海道1)
2回戦 2-1 米子北高(鳥取)
3回戦 1-0 神村学園高(鹿児島)
準々決勝 0-0(PK4-5)静岡学園高(静岡)

[2010年]
第1代表校:近大附高(7)
1回戦 1-1(PK4-5)山梨学院高(山梨)

第2代表校:金光大阪高(6)
1回戦 2-1 鵬翔高(宮崎)
2回戦 2-3 東海学園高(愛知2)

※禁無断転載(C)高校サッカー年鑑、ゲキサカ

CB三浦弦太大阪桐蔭高時代の12年大会で3位に。(写真協力=高校サッカー年鑑)

東京五輪代表候補のMF田中駿汰履正社高3年時の15年大会で8強。(写真協力=高校サッカー年鑑)


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