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元ローマ選手が死去…人身売買業者の詐欺、異国で置き去りなど地獄から這い上がった21歳

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ローマのインスタグラムより

 元ローマのカメルーン人MFジョセフ・ブアス(21)が25日、心臓発作で命を落とした。イタリア『ラ・レプッブリカ』など複数メディアが報じている。

 同紙によるとブアスは16歳だった2015年、サッカー選手としての生活を約束されてカメルーンから他の少年たちと一緒にイタリアへ渡ったが、人身売買業者に騙されており、ローマの駅に1人だけ置き去りにされた。

 それでも難民を中心に構成されたチームで優れたパフォーマンスを見せると、親善試合中にローマのスカウトの目にとまり、トライアウトを経てユースチーム加入が決定。トップチームでは公式戦の出場こそなかったが、当時の監督だったルチアーノ・スパレッティ氏の下、フランチェスコ・トッティ氏やダニエレ・デ・ロッシ氏らとのトレーニングを経験した。

 2017年にはセリエBのビチェンツァに期限付き移籍。今冬にルーマニアのウニベルシタテア・クルジュに完全移籍したが、新型コロナウイルスの影響によるリーグ中断でデビューは持ち越しとなっていた。

 ローマは25日、クラブ公式ツイッター(@OfficialASRoma)で「ASローマは元プリマベーラのサッカー選手、ジョセフ・ブアスの死を悼み、この非常に辛い時期に彼を愛する人たちを抱擁します」とコメントを発表している。

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