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市立船橋の技巧派MF井原充葵は、ボールを持てば“何か起こるぞ”と期待させる選手に

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市立船橋高の技巧派MF井原充葵は“何か起こるぞ”と期待をさせる選手に

[2020シーズンへ向けて](※市立船橋高の協力により、アンケート形式で取材をさせて頂いています)

 ボールを持ったら、“何か起こるぞ”と期待をさせる選手に。「自分もそういう選手になりたいです」と自らを奮い立たせている。

 今年の市立船橋高は、1月の全国高校選手権で先発したMF八木智哉(3年)や昨年のプレミアリーグEASTで13試合に出場したMF岩田夏澄(3年)ら攻撃的なポジションにも経験者を残す。その一人、MF井原充葵(3年)は1年時のルーキーリーグ関東から印象的なプレーを見せていたプレーヤーだ。

 自身のストロングポイントについて「ドリブルでの仕掛けとパスでのチャンスメイクの両方ができること、足下の技術、厳しい状況を打開できるところです」と説明する井原は、柔らかいボールタッチから繰り出すドリブル、スルーパスが魅力。身長163cmと小柄で細身なものの、危険な位置でボールを受けて、その技巧で決定的な仕事をしてのける。

 昨年のプレミアリーグEASTでは「自分の強みも出せていたし、全体的にパフォーマンスも安定していた」という第5節・尚志高戦で2度のPK獲得。2本目のPKはキッカーを任されて初ゴールを記録した。この試合をはじめ、計10試合に出場して経験を積んだ。

 ただし、昨年は納得の行くシーズンではなかった。「昨年は個人的に悔しいこと、苦しいことが多かったので、できたことはほとんどありません。判断スピードや観るということが課題であったし、自分の強みを出すことがあまりできませんでした」と振り返る。

 それでも、難しい時期の中で自分に足りないことに気づくことができ、人間的に成長できたことを実感。コロナ禍による休校中、柔軟運動や体幹トレーニング、そして自分の強みと弱みの再確認してきた井原は今年、試合に出続けてチームの勝利に貢献すること、選手権日本一を目指してシーズンに臨む。

 その井原にとって、全国高校選手権優勝5回、インターハイ優勝9回の市立船橋は小さい頃から憧れのチームだった。「日本中の誰でも知っている強豪校ですし、小さい頃から憧れていた高校です。サッカーに対して全力で取り組める環境がありますし、仲間やスタッフ、先輩にも恵まれていたので(進学して)とても良かったです。歴史と伝統を受け継ぎ、市船として絶対に負けられない責任や重みを感じながら、覚悟を持って戦えるところに誇りを感じています」。ただし、井原の入学後、市立船橋はインターハイ、選手権全国大会で未勝利。今年は激戦区・千葉だけでなく、全国でも絶対に負ける訳にはいかない。

 井原には負けたくない選手、「同年代として超えていきたい選手」がいる。それは、選手権8強・昌平高の日本高校選抜MF須藤直輝(3年)。「サイズやプレースタイルは近いけれど、今は足元にも及びません。追いつき、追い越していきたい選手です」という存在だ。

 そして、1年時に一緒にプレーした先輩MF井上怜(現・東洋大)は目標としてきた選手。ゲームメーク、ドリブル、シュートにも凄さを感じていた井上や選手権で活躍した須藤のように、ボールを持ったら“何かが起こる”という期待を持たせる選手になって、市立船橋に白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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