パリSGがFWキリアン・ムバッペに新契約をオファーするようだ。フランスフットボールに精通する『ESPN』のジョナサン・ジョンソン記者が語った。

　2017年夏にPSGに加入して以降、順調に成長を続けるムバッペ。フランス代表としてワールドカップ制覇に貢献し、若手に与えられる数々の賞を手にしており、さらに世界最高額の市場価値を誇るなど、将来のバロンドール受賞を約束される選手だ。

　これだけの活躍を続ける21歳の同選手に対しては、以前からレアル・マドリーが獲得を熱望すると報じられ、ムバッペもスペイン行きを望むとされるなど相思相愛と考えられている。しかし、PSGは去就に関する噂が絶えないものの、何としてもムバッペの流出を阻止したいようだ。

　ジョンソン氏は、イギリス『スカイスポーツ』で「ムバッペはいつだって、シーズンがどうだったか、特にチャンピオンズリーグがどうだったか、チームが成長したかどうかを見極めたがっている。ベスト8に進んだことでPSGの成長は見られたが、チャンピオンズリーグは再開できておらず、これ以上先に行けるかどうかわからないことが問題だ」と話し、PSGが選手引き留めに躍起になっていることを強調した。

「ムバッペがクラブの真のスターの1人になったという事実を踏まえて、金銭面でネイマールに並ぶオファーを彼に提示する意思がPSGあることははっきりしている。PSGはムバッペを引き留めるために全力だ。しかし、チャンピオンズリーグが終わり、クラブがどのような終わり方をするかわかるまで、この件に関して先は見えない。PSGは彼との契約が今夏で残り2年を切ることを認識し、できる限り早急に新契約を結びたがっている」

　なお、ネイマールは現在、手取りで年俸2680万ポンド(約37億円)、週給換算51万5000ポンド(約7100万円)のサラリーを受け取る世界最高給取りの1人。PSGは21歳のムバッペ引き留めのためにこれだけの額を支払う意思があるようだ。

　また、同氏はムバッペの他に去就が噂されるエディンソン・カバーニとチアゴ・シウバについても言及。「マウロ・イカルディと契約したから、PSGには少しのプレッシャーがかかっている。彼らは契約が切れる選手たちとの将来について考えている」と話し、4選手の退団を予想した。

「契約が切れるトマ・ムニエは移籍するだろうし、レイヴァン・クルザワもそうなる。そして、キャプテンのチアゴ・シウバやカバーニもだ。現状、この4選手がPSGから離れる可能性がある。契約更新についての交渉は行われているが、大幅な給与削減を受け入れる必要がある」

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