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長い中断期間の影響か…スペインでGKのPA外ハンド→一発退場が続発

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一発退場となったアラベスGKフェルナンド・パチェコ

 アラベスのフェルナンド・パチェコが13日、リーガ・エスパニョーラ再開初戦の第28節エスパニョール戦で、開始19分で一発退場となった。ペナルティエリア外のボールに反応したにもかかわらず、手でボールをキャッチしてしまうという珍しい反則。これが最下位相手の敗北の引き金となった。

 F・パチェコは1992年生まれの28歳。10代前半でレアル・マドリーの育成組織に加入し、トップチームでのカップ戦出場経験も持つ元世代別スペイン代表のGKだ。2015年夏からはアラベスに所属しており、昨季後半戦はMF乾貴士とも共にプレーしていた。

 そんな名手がリーガ再開初戦、思わぬ反則を犯した。

 0-0で迎えた前半19分、エスパニョールは中盤のMFマルク・ロカが最終ライン裏にロングフィードを配給すると、抜け出したFWウー・レイが反応。これに焦ってしまったのか、パチェコはペナルティエリア外にまで飛び出してボールをキャッチした。主審は迷わずレッドカードを提示し、アラベスは10人での戦いを強いられることになった。

 代役としてGKロベルト・ヒメネスがアラベスでの初出場を飾ったが、チームは0-2で対戦。単独最下位に沈んでいたエスパニョールに勝ち点3をプレゼントする結末となった。地元紙『エル・コレオ』によると、パチェコはこれがプロキャリア初の一発退場。「普段は何度もヒーローになっていたが、この日は悪役に変装していた」と厳しく伝えた。

 もっとも、スペインのシーズンは3月上旬からストップしており、この日が3か月の公式戦再開。ブランクが影響した可能性は大いにある。マッチレポートの見出しで、パチェコを得点者と並べて「ベルナルド、ウー・レイ、パチェコがエスパニョールを蘇らせた」と皮肉的に報じた『アス』紙は「新たなフットボール、3か月の空白、もしくは集中力の欠如はこれ以上なくパチェコにとって高くついた」と報じている。

 なお、スペインリーグ2部でも同日、似通った事案が発生。MF香川真司所属のサラゴサが第31節でアルコルコンと対戦した際、ヘディングでのバックパスをペナルティエリア外でキャッチしたGKクリスティアン・アルバレスが一発退場処分を下されていた。

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