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カシージャスがスペイン連盟会長職立候補を取り下げ「今取り組むべき問題はあまりに強大」

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イケル・カシージャス氏

 現地時間15日、元スペイン代表主将のイケル・カシージャス氏がスペイン王立サッカー連盟(RFEF)会長選の立候補を取り下げる意向を示した。

 カシージャスは今年2月、現役引退したうえでRFEFの会長選に立候補することを表明していた。だが本人が公式SNSを通じて声明を発表し、断念の経緯を説明している。

「今、スペインが直面している問題はあまりにも強大だ。それは社会的、経済的、健康的状況とあらゆる面で例外的な事態となっている。今、会長職で争うことが最良の選択だとは思えない。競争で力を分散させるより、力を合わせて前へと進むべき。プラスになることを選んだほうが得策だと思ったんだ」

 カシージャスは今回の決断について「もちろん僕はスペインサッカーのさらなる成長を望んでいる。今回は会長職の選挙から撤退したが、未来への扉を閉ざしたものではない」と説明し、将来的には改めて連盟の会長職へ歩むことを示唆している。

 なお、スペインサッカー連盟は現職のルイス・ルビアレスが再選を目指して立候補していたが、カシージャスの立候補取り下げにより、8月には選挙なしで再任されることになる見通し。

 2010年にはスペインの主将としてワールドカップを掲げ、EURO2008と2012では欧州選手権を連覇した英雄カシージャス。スペインでは新型コロナウイルスの感染者が29万人を超え、うち2万9000件の死亡例が確認されている未曾有の事態に陥っている状況もあり、カシージャスは連盟の会長職を目指すことについて、今すべきではないとの判断に至った模様だ。
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