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「Foot! THURSDAY」で2人の新指揮官、流経大柏・榎本監督と広島ユース・高田監督を電話インタビュー

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名門・流通経済大柏高の榎本雅大新監督

 J SPORTSの看板サッカー番組「Foot! THURSDAY」は、高円宮杯プレミアリーグ、インターハイ、高校選手権などの高校生年代の情報を紹介するプログラムだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響でインターハイが中止となり、プレミアリーグは開幕が延期に。全国の多くの高校・ユースチームが活動を休止している中で「Foot! THURSDAY」は5月から、コメンテーター陣が各チームの指導者や選手に電話で現状や強さの秘訣などを尋ねている。

 第7回となる6月18日OA(22時~22時30分)では、元日本代表DF名良橋晃と原大悟の両コメンテーターが、プレミアリーグ勢の2人の新監督に電話インタビュー。流通経済大柏高(千葉)の榎本雅大新監督と、サンフレッチェ広島ユース(広島)の高田哲也新監督がチームの現状や指導する上で大事にしていること、1年目のシーズンへの意気込みなどを語っている。以下、榎本監督、高田監督のコメント抜粋。OAもチェックだ!!

●流通経済大柏高・榎本雅大監督
原「最近の活動、部活はもうできていますか?」
榎本「6月15日から再開できると学校側から許しが出ていまして、その前は、帰ってきている寮生とかが自主練習をしている感じですね」

名良橋「インターハイも中止になったじゃないですか。そういうところは3年生に影響はありますか?」
榎本「そうですね。今まではやはり高校総体が進路を決めるうえでのメインの大会になっていましたので、それがなくなったということで、生徒も不安に思っていますし、各方面の例えば大学とかも、これからどういう風になっていくのか掴めないでいます」

名良橋「僕は“ボス”って言っている本田(裕一郎、現国士舘高テクニカルアドバイザー)大先生のことを。本田先生から学んだことはいろいろあると思うんですけど、強いて一つ言えばどういうところに影響がありましたか?」
榎本「僕が言うのは厚かましいのですけど、本田先生の生きざまというか、やはり選手を育成する、勝ちにこだわるということに関しては、本当に本田先生は毎年、手を変え品を変えやって、色んな事にチャレンジされていたので、『いつも新しいことをやるぞ』というパワーですかね。そのチャレンジャー精神というか、そういうものは僕も非常に勉強になりました」

原「監督になって、コーチと監督とでは全然違うと思うんですけど、練習を変えたりこうしていきたいと思ったりすることはありますか?」
榎本「3つのテーマを設けていまして、1つはプレイヤーズファーストですね。やはり今までは、本田先生というカリスマがいて、それに皆が付いていくって感じだったんですけど、今年はそういう意味ではプレイヤーズファーストで、我々がサポートしていくというのが1つめのテーマです。2つめのテーマに関しては、これは名良橋さんにも聞きたいなってところなのですが、人間力を強化していくってことですよね。プロになりたいって選手がたくさんいるので、プロに上がったときに人間性や人間力はかなり大事になってくると思うので、それを大事にしていきたいということです。3つめは、ハイプレスを実現させるための圧倒的な技術、体力を習得することです。この3つをテーマに掲げています」

原「最後に意気込みをいただけますか?」
榎本「こういうコロナ禍の状況ですけれども、3年生にとっても、高校サッカーっていう舞台が最後に選手権とか、これからのプレミアリーグとかが開催されて、まずは選手がグラウンドに戻ってくることを楽しみにしていますし、その中で流経柏も、思い切ってプレーしていきたいなって思っています」

●広島ユース・高田哲也監督
名良橋「名古屋から広島に来た経緯を教えていただきたいのですが」
高田「名古屋は9年間お世話になっていて、アカデミーダイレクターをやりながらユースの監督をやっていた中で、広島は地元なので10年くらい前から毎年いいお話を頂いていたんですけど、ちょうど名古屋も上が変わったりとかそういう流れの中で、新しいところでまたチャレンジしようかなって、地元に戻ってきました」

原「広島は育成の名門としても知られていると思いますけども、広島に来て、どんな特徴を感じてらっしゃいますか?」
高田「今まで、アカデミーのコーチをメインにやってきていて、打倒サンフレッチェでやってきていたんですが、実際にこの中に入ってトレーニングとかやらせてもらうと、本当にみんな真面目で、ひたむきで。技術的には、関東や関西のチームには劣るかもしれないですけど、まっすぐな気持ちというか、そういうのはすごいなと。それって当たり前なんだけど、それを兼ね備えているのってすごいなって、今ひしひしと感じています」

名良橋「アカデミーを指導してきた中で、哲さんが大事にしていることってなんですか?」
高田「育成年代なのでまだできないこともいっぱいあるし、理解できていないところもたくさんあるんだけど、やっぱり一番に考えているのは、選手のストロングな部分をしっかり伸ばしてあげること。それが将来の武器になっていくので、そこに関してはあまりごちゃごちゃ言わないで、我慢をしながら、自分との葛藤はそこにはあるんだけど、選手が良くなるためにちょっと目をつむったりだとか、そういうことを心掛けてはいます」

原「今チームの活動はどんな感じで動いているのでしょうか?」
高田「コロナの影響で、6月1日から学校は再開されたので、それに伴ってチームの全体練習も開始しました。ただ、サンフレッチェは、関東や関西から来ている選手も多いので、5月の17日くらい、ちょうど学校再開の2週間前くらいに寮に全員戻して、何グループかに分けて、寮の横のフットサルコートでトレーニングしたり、先ほどちょろっと出ていました、鹿がたくさんいる山と田んぼの間をランニングしたりだとか、今は夜はカエルの大合唱が素晴らしいなって環境の中で。まあ、自主トレもしっかりやれて、2週間前からチーム練習は復活して、今週から通常のトレーニングしているような状況です」

原「最後に今シーズンの意気込みを一言良いですか?」
高田「なかなか公式戦がない中で、一人一人の個性をもっと、スキルを上げていくことを第一に考えて、次のステージでしっかりやれるような準備はしたいと思っています」

広島ユースの高田哲也新監督は名古屋のアカデミーを9年間指導した経歴を持つ

放送予定はJ SPORTS公式サイト(https://www.jsports.co.jp/football/foot/)でチェック!

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