サンプドリアに所属する日本代表DF吉田麻也について、イタリア人有名ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏が18日、自身の公式サイトで特集している。

　3月のセリエA中断までに25試合を消化し、7勝13敗5分の26ポイントで暫定16位につけるサンプドリア。消化試合が1試合少ないとはいえ、降格圏のレッチェとはわずか1ポイント差となっており、リーグ再開後は厳しい残留争いが待ち受ける。

　そんな中、イタリア人ジャーナリストのディ・マルツィオ氏は、特集においてサンプドリアを様々な面から分析。「隔離期間中に最も頭角を現した人物」として、吉田の名前を挙げて注目した。

　「やや驚く名前かもしれないが、シーズン終盤に偉大な主役となり得るのは、マヤ・ヨシダかもしれない」と綴り、セリエA再開後の活躍を期待。また「日本人DFは1月にサウサンプトンから加入すると、インタビューで素晴らしいジェノヴァ方言を披露し、(サンプドリアの熱狂的サポーターが陣取る)グラディナータ・スッドの人気者になった」と紹介した。「日出ずる国の土地に生まれた者としては、非常に特別だが、直近の7シーズン半をイギリスでプレーしてきた」と続けている。

　ただ「ヨシダは先発出場がわずか1試合と、実力を示すための大きなチャンスがまだ与えられていない。それでもその試合は、リーグ戦においてサンプドリアが最後に勝利をつかんだ日に重なる」とコメント。これまでは出場機会に恵まれなかったが、「隔離期間に新たに頭角を現した男である彼が、今シーズン終盤のサプライズになるかもしれない」と予想し、吉田に大きな期待を寄せた。

　リーグ再開後の初戦となる21日の強豪インテル戦において、先発出場が予想されている吉田。“カルチョの神殿”こと伝統のジュゼッペ・メアッツァで躍動する姿が見られるのか注目されるところだ。

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