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プレミア全選手が同じ名前に…? パフォーマンスの“永続性”には疑問の声も

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プレミアリーグでは全20クラブが足並みを揃えた

 プレミアリーグの選手たちは17日のシーズン再開以降、今週末行われている第30節までの合計12試合で、選手の背面ユニフォームネームを「Black Lives Matter」に置き換えてプレーしている。背中で選手名を判別することは難しくなっているが、世界中で盛り上がりを見せている反人種差別運動に連帯を示した形だ。

「#BlackLivesMatter」運動は5月25日、アメリカ・ミネアポリスで警察官に死亡させられたジョージ・フロイド氏に哀悼の意を示して始まったもの。サッカー界でも数多くのクラブや選手が連帯を表明しており、片膝を地面につくパフォーマンスとともに広がりを見せている。

 そうした中、プレミアリーグは全クラブが足並みを揃えた。今月13日、全20クラブがリーグを通じて共同声明を発表。17日の延期分2試合と今週末の第30節全10試合で、自らの名前ではなく「Black Lives Matter」のメッセージを背負ってプレーすることを決定した。

 さらには「Black Lives Matter」と記したロゴマークと、新型コロナウイルスと最前線で戦うNHSの医療スタッフに感謝するバッジをシーズン終了までユニフォームに装着する予定。なおイギリス『BBC』によると、ロゴマークのデザインはコロナ禍で声をあげ続けていたワトフォードFWトロイ・ディーニーのガールフレンドであるアリシャさんが担当したという。

 一方、この取り組みを一時的なパフォーマンスで終わらせてはならないという批判も行われている。イギリス『スカイ』では元イングランド女子代表のエニ・アルコ氏が「見た目が良く、気分が良く、みんなで考えさせ、話し合ってもらうキャンペーンになる可能性はあるが、永続的に変化するものはなんでしょう?」と重要な問題提起。イギリス国内の監督やクラブ幹部に人種的多様性がないことを指摘し、「そこの解決にも同様のエネルギーを注ぎ込むかどうかを見ていきたい」と述べている。

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