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中島翔哉、現在は練習合流を希望も…古巣会長「グループやスタッフに受け入れられなければ」

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ポルトMF中島翔哉

 日本代表MF中島翔哉は、ポルトの練習に合流するのがまだ先になるかもしれない。古巣ポルティモネンセの会長で、代理人の父であるテオドロ・フォンセカ氏が『SIC Noticias』でその可能性を示唆した。

 新型コロナウイルスの影響で3月中旬に中断したポルトガルのプリメイラ・リーガは、今月3日に再開。しかし、中島は妻が喘息を患ったことに加え、新型コロナウイルス感染への不安から5月中旬からのチーム練習を欠席し、自宅で個人トレーニングを続けていたことが判明した。セルジオ・コンセイソン監督はその不在について、先日の会見で「これはクラブ首脳陣の問題であり、チームの問題ではない」と言及するにとどめていた。

 現地では様々な憶測が飛んでいたが、代理人のテオ・リュウキ氏に続いて、今度はその父のフォンセカ氏も取材に対応。「ナカジマのケースはとてもデリケートだ」と切り出すと、「今回が2度目なのでポルトやコンセイソンの立場も理解できる。1度目は彼の娘が生まれたときだ。コンセイソンやグループの全員が彼にハグをして、父になったことを喜んでいた。それからはチームに戻っていた」と続けた。

「今回はCOVID-19による問題を抱えることになった。真実だよ。雇っていたコックや通訳、先生が不安になり、日本に帰国した。彼は生まれたばかりの娘と特別なケアが必要な妻の面倒を1人で見なければいけなくなった。だが、クラブのスタッフやマネジメントは彼のことを見捨てることはなかった」

「クラブは家族ではなく選手と契約を結ぶものだ。ポルトはコンペティションで非常に難しい時期を迎え、ナカジマを必要としている。彼は最初は妻のために練習への合流を拒否していたし、私はクラブやコンセイソンの立場を完全に理解できる。しかし、給料が支払われていないと書かれたが、それは正しくない。ポルトはナカジマにすべてスケジュール通りに支払っており、一銭も借りていない。ナカジマが合流したくなかったのは自分の家族のみが理由だった」

 フォンセカ氏はまた、中島は現在「練習することを望んでいる」とチームトレーニングへの合流を希望していると強調。以下のように語った。

「ナカジマは今は練習したがっているが、デリケートな問題がある。COVID-19の検査を含め、すべての手続きを済ませなければならない。これについて本人に説明したし、息子(テオ・リュウキ)も彼に説明したんだ。検査のほか、グループやスタッフにも受け入れられなければならない。いかに彼が望んでいても、今は待たなければならない」

「ナカジマは素晴らしいプレーヤーだし、傑出したプレーヤーでもあるが、プロ選手としてクラブの立場も理解しなければならない。グループ全員、スタッフ、経営陣の意見を聞く必要がある。みんなに認められないまま戻ることはできない。ポルティモネンセでこれと同じことが起きれば、私も同じように対応していただろう」

 フォンセカ氏は息子のテオ・リュウキ氏は「彼のキャリアをとても上手く管理しているが、我々は問題の解決は選手次第ではなく、両者次第だということを知っている」ともコメント。今年は7月末に最終節を迎えるプリメイラ・リーガだが、中島はいつ頃から合流できるのだろうか。

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