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「やめよう…いや参加は義務だ」このご時世で“全員集合”…クロップ、選手たちを集めて一緒に優勝決定を待った理由は?

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優勝への思いを語ったユルゲン・クロップ監督

 リバプールユルゲン・クロップ監督がプレミアリーグ優勝の決定直後、『リバプール・ドットコム』のインタビューに応じた。クラブ公式サイトが伝えている。

 24日にホームで行われた第31節クリスタル・パレス戦を4-0で制し、残り7試合で2位マンチェスター・シティに勝ち点23差をつけた首位リバプール。翌25日にシティがチェルシーとのアウェー戦を1-2で落としたことで、30年ぶりのリーグ優勝が決まった。

 チームはチェルシー対シティの試合があった夜、ホテルに全員で集まって一緒に観戦していたという。クロップ監督は当初、強制参加にしないことも考えたようだが、「いや、参加は義務にしよう。全員がいないと意味がない」と決断。「私はたくさんのことを経験しているから、ここで家に残ってひとりで観戦するようなことがあったら、残りの人生の間ずっと後悔するようなことになると知っていたからこう言ったんだ」と説明している。

 現在の状況で大人数が集まるのはリスクがあるものの、「トレーニングを再開して以来、我々は皆、週に2回検査を受けているから大丈夫だ」とし、優勝の喜びを分かち合えたことについて「純粋に感情が爆発したよ。皆で試合が終わる最後の5秒をカウントダウンしたのだけど、レフェリーはそれよりも少し長く数えたせいで、我々は2、3回も余計にパスを見ないといけなかったんだ! それからは純粋に……どう言葉で伝えればいいのか分からない。本当に良い瞬間だった」と振り返った。

 2015年10月にリバプールの指揮官に就任し、約4年半をかけてついに手にしたリーグタイトル。「このようなことは夢にも思っていなかった」と語りつつも、選手たちの努力と成長には自信を持っていた。

「3年前は優勝にあまり近づけなかったけど、(シティと勝ち点1差の2位だった)1年前は本当に惜しかった。過去2年半の間で選手たちが取り組んできたこと、それに彼らが示す継続性は信じられないほど素晴らしく、誰にも負けないものだ」

 リバプールが前回リーグ制覇を果たした30年前は、まだ23歳だったクロップ監督。「正直言うと、リバプールがタイトルを獲得したことについてあまり考えていなかったね! それを考えるほどのスキルも持っていなかったんだ! それから30年後、私は今ここにいる」。稀代の熱血指揮官は「一緒に働いてくれるスタッフのおかげだ」と周囲への感謝を語り、「皆が多くの力を注いでくれたおかげで優勝することができた。私はこの瞬間に椅子に座っていられるラッキーな男だ。この物語の一員でいられることができて信じられないほど嬉しいよ」と喜びを噛み締めた。

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