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不和報道のバルセロナ、強敵アトレティコに勝ち切れず…メッシの“大記録”弾実らず連続ドロー

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この日もコーチングスタッフとの対立が垣間見えたバルセロナ

[6.30 リーガ・エスパニョーラ第33節 バルセロナ2-2A・マドリー]

 リーガ・エスパニョーラは6月30日、第33節を各地で行い、バルセロナアトレティコ・マドリーと2-2で引き分けた。オウンゴールとFWリオネル・メッシのキャリア通算700ゴール目で2度も勝ち越したものの、2つのPKを与えて2失点。今節で首位のR・マドリーが勝利した場合、勝ち点4差がつく状況となった。

 新型コロナウイルスによる中断期間を首位で迎えたが、再開後の成績は3勝2分と振るわないバルセロナ。R・マドリーに首位を譲って勝ち点2差をつけられている上、コーチングスタッフと選手の不和が報じられるなど、ネガティブなムードがチームを取り巻いている。そうした中、3位のA・マドリーとのホームゲームに臨んだ。

 試合は思わぬ形で動いた。バルセロナは前半11分、メッシが右からのコーナーキックをゴール前に蹴り込むと、FWジエゴ・コスタの股下に当たったボールが軌道を変えてゴールマウスへ。これがオウンゴールとなり、バルセロナが先制した。

 それでもA・マドリーは前半15分、左サイドでDFジェラール・ピケをかわしたFWヤニック・ フェレイラ・カラスコがペナルティエリア内に猛スピードで侵入すると、寄せてきたMFアルトゥーロ・ビダルに倒されてPKを獲得。これをキッカーのD・コスタがゴール正面やや右に蹴ると、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがストップした。

 ところがここで主審のホイッスル。テア・シュテーゲンはD・コスタが蹴る瞬間にゴールラインを飛び出していたとして、イエローカードを提示された。またPKは蹴り直し。A・マドリーはキッカーをMFサウール・ニゲスに変更すると、サウールがこれを落ち着いて右に決め、A・マドリーが同点に追いついた。

 バルセロナは前半43分、ゴール正面からのFKをメッシが直接狙うと、壁に当たったボールが軌道を変えてゴール枠内へ。しかし、体勢を崩されながらも我慢したGKヤン・オブラクがしっかりと右手でかき出し、1-1のままハーフタイムを迎えた。

 後半立ち上がりの3分、バルセロナに再び勝ち越しのチャンス。FWルイス・スアレスの落としを受けたDFネウソン・セメドがペナルティエリア内に侵入しようとした際に転倒すると、主審はDFフェリペの足がかかっていたとしてPKを宣告した。

 キッカーはクラブ・代表でのキャリア通算700ゴールがかかっていたメッシ。名手オブラクとの対決に期待が高まる中、先に動いたオブラクの逆を突く「パネンカ」でふわりとネットを揺らした。メッシはゴール後、すぐさま放送カメラに向き直り、指をパチンと鳴らす記念のゴールパフォーマンスを披露した。

 それでもA・マドリーは後半16分、カラスコが左サイドを切り裂くと、後方から追走してきたN・セメドと接触したとして再びPKを獲得する。キッカーは1点目と同じサウール。1本目と同じ右へのキックはテア・シュテーゲンに読まれていたものの、手をかすめたボールがゴールマウスに吸い込まれ、またしても同点に追いついた。

 このままでは優勝の可能性がさらに遠のくバルセロナは後半30分、DFジョルディ・アルバのアーリークロスにビダルが頭で合わせるも、かすめたボールは大きく枠外。その後は先発出場のMFリキ・プッチらが攻撃を組み立てようと試みるものの、スコアは最後まで動かず、前節のセルタ戦(△2-2)に続いて2試合連続のドローとなった。
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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