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ニューバランスが動画コンテンツ「Football's Next Wave」を世界に配信。昌平FW小見洋太が日本の「新世代」代表に

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昌平高FW小見洋太がニューバランスの動画コンテンツ、「Football's Next Wave」の撮影に参加した

 世界的なスポーツブランド、ニューバランス社は世界のサッカー文化で最もクールなシーンにスポットライトを当てる動画コンテンツ、「Football's Next Wave」を作成した。今回、アメリカ、イギリス、日本の「新世代」がピックアップされ、その個性やファッションが6月29日から世界中に配信された。

 日本から選ばれたのは冬の全国大会で技術力と創造性豊かなサッカーを展開した昌平高(埼玉)のFW小見洋太(3年)だ。献身性と獰猛さを併せ持つストライカーは今年、U-18日本代表や日本高校選抜にも選出されている注目の才能。その小見やMF須藤直輝(3年)ら昌平のプレーヤーたちは、昨年末に海外の撮影クルーの演出の下で撮影を行った。

 12月の平日、同級生たちが教室やミドルコートから興味深く見守る中、小見は外国人スタッフたちのアドバイスを受けながら撮影を進めていった。事前に「世界へ発信する動画を撮影する」と聞いていたものの、さすがに撮影監督はじめ外国人スタッフに囲まれる中での演技やインタビューは初めて。小見は「緊張しすぎて、自分の思っていることを話せなかったところもありました」と振り返る。

 緊張、不安、そして恥ずかしさもあったというが、それでも楽しみにしていたという撮影。元々、喋ることは苦手でもない。思い通りにいかない部分もあったことは確かだが、全体的に自分が主張したいことをしっかり話し、堂々と演じることができたと感じている。

 そして、トレーニングが始まれば、撮影を意識することなく普段通りにプレー。いつもと同じく、守備では2度、3度と連続した動きで相手を追い続けて味方を助け、攻撃に移ればゴールへの執着心の強さを見せて難しい体勢からでもシュートを撃ち込んだ。

 ピッチ外では柔和な雰囲気と知的な部分が印象的な小見だが、ピッチでは攻守両面でスプリントを繰り返し、誰よりもハードワークするプレーヤー。見ている人々を感動させることができるストライカーの目や動きは、世界の視聴者たちの心にも何かを訴えるのではないか。

 本人は世界に発信される動画の主役に選ばれたことについて、特別な感情を抱いていた。「こういう経験ができる人というのは限られていると思いますし、その立場に自分が置かれたということは凄く特別なこと。その点は自信に変えながら、また満足せずに特別な存在になっていきたいと思っています」。この貴重な経験は、逸材が羽ばたくきっかけの一つになるかもしれない。

 小見は撮影の最後に「まだ日本とか世界で自分の名前はそんなには多く知られていないですけれども、頑張って、いつかは世界中に『小見洋太』という名前を知られるような存在になりたいです」と宣言した。昌平高は今年、小見や須藤をはじめ、MF柴圭汰(3年)やMF小川優介(3年)らタレント揃いの注目世代。日本の「Next Wave」小見は昌平高で初の日本一という目標を達成し、将来「世界」でその名を知らしめる。

★特別動画「Football's Next Wave

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(取材・文 吉田太郎)
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