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あの“神の手”事件から10年…元ガーナ代表DFが激白「彼を許せない」

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FWルイス・スアレスのハンド

 南アフリカワールドカップ準々決勝のウルグアイ対ガーナ戦から丸10年、元ガーナ代表DFはいまもなお、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスが犯したハンドに怒りを覚えているという。イギリス『BBC』が「史上最も劇的な試合」の事件を伝えている。

 2010年7月2日、アフリカ勢史上最高タイのW杯ベスト8進出を果たしたガーナは準々決勝でウルグアイと対戦。1-1で迎えた延長後半アディショナルタイム、FWドミニク・アディアーのヘディングシュートが枠内を襲ったが、スアレスの意図的なハンドで阻まれた。スアレスは退場処分となり、ガーナにはPKが与えられるも、これをFWアサモア・ギャンが失敗。試合はPK戦にもつれ込み、ガーナは2-4で敗れ去った。

「われわれは騙された」。そう振り返った元ガーナ代表DFジョン・ペイントシルは「手でゴールラインからボールをクリアした。ゴールになるはずだった」と悔やみ、ガーナの人々の間ではいまでも10年前の悲劇が語り草になっていると明かした。

 また同じく元ガーナ代表のDFハンス・サルペイは「事故ではなかった。彼を許すことはできない」とし、「彼は自分がやったことをわかっている。われわれは泣いていた。われわれのことを騙した人が祝っていたのを見たんだ。許すことができるか?決してできるはずがない」と厳しく断じている。

 スアレスは当時、このハンドを「神の手」と振り返った。これに怒りを感じているというペイントシルは「アフリカ人のほうがよりスポーツマンだ。ボールが反対側にあったとしても、私ならカンフースタイルでボールを蹴っていたはずだ」と述べ、「まだ痛みを感じている。そのことについて考えるときはいつでも痛みを覚えている」と苦しい心境を語った。

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