[7.4 J1リーグ第2節 浦和 0-0 横浜FM 埼玉]

　J1リーグが戻ってきた。4日、さいたまスタジアムでは浦和レッズと横浜F・マリノスが対戦した。

　新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、次節まではリモートマッチ(無観客試合)で開催されるJ1リーグ。埼玉スタジアムにもサポーターの姿はなかったが、見事なコレオグラフィーが選手たちを迎え入れた。

　座席は赤、白、黒のビニールに覆われ、普段は浦和サポーターが陣取るゴール裏にはJリーグのシャーレを模した、そして逆のゴール裏には「WE STAND BESIDE YOU」という文字が浮かび上がった圧巻のコレオ。バックスタンドにはファン・サポーターが購入したタオルマフラー5629本、フラッグ508本が掲出されるなど、浦和のクラブスタッフやボランティア、アカデミーコーチや後援会の人たちが参加して作り上げられたものだった。

　無観客ながらもホームの雰囲気が作り出された埼玉スタジアムにGK西川周作も感無量。試合後のインタビューで「僕たちが一番楽しみにしていた試合でこのようなスタジアムの雰囲気を作ってくれて、本当にありがとうございました。自分たちがこの日を迎えるにあたり、サポーターの思いをクラブスタッフが受け継いで作業してくれた」とファン・サポーターだけでなく、関わったすべての人たちに感謝を示した。

「浦和レッズのファン・サポーターの方たちは、自分たちがイメージするものよりもはるかに上回るサプライズを考えてくれているし、僕たちの背中を押してくれる」

　ファン・サポーターの力を改めて感じた西川。後半3分のFWエリキ、同アディショナルタイムのFWエジガル・ジュニオの決定的なシュートをストップするなどゴールを守り抜き、勝ち点獲得の立役者となった。

(取材・文　折戸岳彦)

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