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臥薪嘗胆。前橋商GK長谷川翔は仲間を助け、キックで貢献して「1-6」のリベンジを

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伝統校・前橋商高の守護神長谷川翔

 人を助けること、足元の技術を磨くことを考えてきた守護神。「1-6」の借りは必ず返す――。前橋商高(群馬)の長谷川翔(3年)はビルドアップを得意とするGKだ。「サッカーはボールを触ってナンボだなと」語る長谷川は、練習から積極的にボールにかかわって左右、中央へ正確にさばくなど、攻撃的なチームを後方から支えている。

 前橋市立大胡中時代からキックがストロングポイント。当時からビルドアップに参加されることを求められていたという長谷川は高校進学後も、スペースを探す目、そこへスパッとボールを通す技術を磨いてきた。

 ビルドアップの参考にしているのは、バルセロナのGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンだ。YouTubeでどこに止めて、どこにパスを出すのか想像しながらチェック。状況によってどのような蹴り方を使い分けているのかも参考にしてきた。

 ポジションを争う大型GK水村悠夢(3年)ほどのサイズはない。それだけに反応の速さや守備範囲の広さも重要になってくる。そのレベルも向上させながら、足元の技術を極めること。そして「絶対に俺が出てチームに貢献するんだ」という気持ちをピッチで表現する。

 長谷川には忘れられない試合がある。昨年度の選手権予選準々決勝・前橋育英高戦だ。“群馬クラシコ”とも言われる伝統の一戦で前橋商は怯まず攻めに出た結果、1-6で大敗。前橋商のゴールを守っていたのは長谷川だった。

「自分の部屋の壁にその時の写真を貼ってあって、それを見て悔しいなとか、泣きたいなという気持ち、先輩に申し訳ないなと言う気持ちを持っています。自分たちの代では絶対に勝ってやると思っていますね」。臥薪嘗胆。悔しい気持ちを忘れずに努力を続けて前橋育英に必ずリベンジする。

 将来は父・朋美さんと同じ消防士になることが目標だ。「昔から人を助けたいなと思っていたんですよ。海外とか行って貧困の人とかを助けたいと。消防も人を助けられる。お父さんを昔から見てきて、良く家のハンガーにかかっているんですよ、『前橋消防』って。格好良いです」。今、自分はチームを助けるポジション、GKを務めている。サッカー人生を懸けて臨む選手権では仲間を助け、キックでチームの勝利に貢献すること。そして、目標の全国切符を勝ち取って、次の夢に向かう。

(取材・文 吉田太郎)
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