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王者・横浜FM、鮮やか“3枚替え”で押し切った!! 復帰MF天野2発&オナイウ決勝弾で今季初勝利

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[7.8 J1第3節 横浜FM3-2湘南 ニッパツ]

 J1リーグは8日、第3節を各地で行い、横浜F・マリノス湘南ベルマーレに3-2で勝利した。途中出場のMF天野純の2ゴールとFWオナイウ阿道のヘディング弾で見事な逆転劇。昨季の王者が開幕3試合目で初白星を飾った。

 いずれも前節から中3日での一戦。ホームの横浜FMは浦和戦(△0-0)から先発5人を入れ替え、DF松原健、DF伊藤槙人、DF高野遼、MFマルコス・ジュニオール、FWエジガル・ジュニオを新たに起用した。対する湘南は仙台戦(●0-1)から5人を変更し、DF大野和成、MF金子大毅、MF山田直輝、FW中川寛斗、FW指宿洋史を入れた。

 試合は4-1-2-3で相手を押し込もうとする横浜FMに対し、5-3-2のコンパクトなブロックを敷いて受け止める湘南という構図でスタート。湘南は素早い守備から196cmの指宿と155cmの中川という凸凹 2トップにボールを当てたいところだが、前半4分にMF齊藤未月、8分にMF鈴木冬一が警告を受けるなど、厳しい対応を迫られた。

 すると最初の決定機は前半16分、横浜FMが中盤でのボール奪取合戦を制し、右サイドをFW仲川輝人が突破すると、ノールックでのアーリークロスを供給。これに反応したFWエジガル・ジュニオがうまくバウンドを合わせてヘディングしたが、シュートはGK富居大樹の横っ飛びに阻まれた。

 対する湘南は前半36分、カウンターから右を攻め上がった齊藤のグラウンダークロスに中川がダイレクトで反応するも、右足シュートはDF伊藤槙人がブロック。39分には鈴木のFKをDF坂圭祐が競り合って落としたが、齊藤のボレーシュートは古巣対戦のGK梶川裕嗣の正面を突いた。

 湘南はハーフタイム、指宿に代わってMF松田天馬を投入。すると後半7分、齊藤の単独突破は伊藤のカバーリングに阻まれるも、直後に大きな先制点が入った。スローインを起点とした攻撃からMF岡本拓也が左足でファーサイドにロングフィードを送ると、山田がボレーで折り返し。これに反応した中川がバウンド際を押し込んだ。

 横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督は後半18分、MF天野純、FWオナイウ阿道、MF水沼宏太を一気に投入。システムを4-4-2に変更し、仲川を左サイドに回すという異例のシステム変更に踏み切った。

 すると後半21分、横浜FMは入ったばかりの天野がゴール左斜め前を攻め上がると、ミドルレンジから弧を描くようなループシュート。これが富居の頭上を越え、ボールはゴールマウスに吸い込まれた。天野はベルギーからの復帰後、2試合目での今季初ゴール。約1年前に壮行セレモニーが行われた三ツ沢の地で決めた。

 同点に追いつかれた湘南は後半24分、途中投入の松田に代えてFWタリクを投入。すると26分、相手のパスミスにつけ込んだ齊藤がボールを奪い、タリクを経由してフリーの山田がシュートを狙ったが、これは梶川の正面に飛んだ。30分には齊藤を下げ、2種登録の17歳MF田中聡を送り込んだ。田中は緊迫した状況の中でJリーグデビューとなった。

 オープンな展開を呈する中、横浜FMは後半32分、エジガルとのワンツーで攻め込んだ天野が坂の股を抜いてシュートを放つと、これが富居の股も抜いてネットを揺らし、この日2ゴール目で勝ち越し。ところが湘南も34分、右サイドを駆け上がった岡本のクロスにファーサイドで反応した鈴木が豪快な左足ボレーで叩き込み、すぐさま同点に追いついた。

 その後も一進一退の攻防となったが、最後は横浜FMが押し切った。後半42分、右サイドに開いた水沼がゴール前にクロスを送ると、途中出場のオナイウが強烈なヘディングシュートで勝ち越しゴール。その後は湘南も鈴木、タリク、田中のシュートで立て続けに決定機を迎えるも、ゴールを割ることはできず、ポステコグルー采配が的中した横浜FMが今季初勝利を手にした。

(取材・文 竹内達也)
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