beacon

呼称は「チェア」WEリーグ初代トップに岡島喜久子氏が就任! JFA通じて決意表明

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本サッカー協会(JFA)は9日、来年9月に開幕を控える日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」の代表理事に岡島喜久子氏が就任すると発表した。Jリーグでは「チェアマン」と呼ばれる役職だが、WEリーグでは「チェア」という呼称になることも決まった。

 JFAによると、1958年生まれの岡島氏は東京都出身。早稲田大卒業後、ケミカルバンク(現JPモルガン・チェース銀行)東京支店、国際証券(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)、ファースト・ナショナル・バンク・オブ・メリーランド、リグズ・バンク、メリルリンチなどでキャリアを積んだ。

 サッカー分野では日本女子代表の選手としてプレーするかたわら、1979年の日本女子サッカー連盟設立時に初代理事を務め、84年には同事務局長に就任。海外転勤とともに競技生活を退いていたが、1996年のアトランタ五輪では日本女子代表チームのスカウティング業務を支えていたという。

 岡島チェアはJFAを通じて以下のコメントを発表している。

「WEリーグのチェアを拝命した岡島喜久子です。私は1972年から中学校の男子サッカー部で練習を始め、同じ年にFCジンナンという日本初の女子サッカークラブでプレーし、幸いなことに日本代表にも選ばれました。その後、日本女子サッカー連盟の理事、事務局長として関わらせていただいたわけですが、日本の女子サッカーの幕開けを経験した私が、初めてのプロ化という日本の女子サッカーの新たな一歩を共に踏み出せることを嬉しく思います。

 WEリーグのチェアとして、実現したいことが二つあります。まず、プロのWEリーガーの姿を、サッカーをしている女の子たちの憧れの存在にすること。アメリカでは、女子サッカーの試合にはユニフォームを着た少女プレーヤーがチームメートやコーチと観戦に来ていたり、お嬢さんがサッカー選手だとひと目で分かるファミリーがたくさんいます。サッカーをしている女の子たちをはじめ、さまざまな人々にプレーを見に来てもらうことを大切にしていきたいと考えています。

 そしてこのリーグのもう一つの役割は、リーグ名にも込められている『Women Empowerment』です。日本の女子プロスポーツが発展することは、女の子たちの夢の限界をなくす一つの象徴になると考えています。あらゆる業界で頑張っている女性たちが集う『場』としてコミュニティをつくりながら、サッカーを通じて日本中の女性が元気になるようなメッセージを発信していきたいと思います」

TOP