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待望の20年初活動。U-19日本代表は「スピード感」を持ってチーム力高め、アジア突破へ

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U-19日本代表の指揮を執る影山雅永監督

「スピード感」を持って準備を進めていく。10日、U-19日本代表候補千葉合宿(7月11日~15日)のメンバーが発表され、FW斉藤光毅(横浜FC)やFW染野唯月(鹿島)、MF松岡大起(鳥栖)、DF半田陸(山形)らが選出された。10月14日に開幕するAFC U-19選手権ウズベキスタン2020で上位に入り、FIFA U-20ワールドカップインドネシア2021への出場権(4枠)を獲得することが彼らのノルマ。新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、活動ができずにいたが、関係各所の尽力によって、ようやく強化合宿開催へとこぎつけた。

 チームの指揮を執る影山雅永監督は、10日に実施された報道陣向けのオンラインブリーフィングで「スピード感」という言葉を繰り返した。昨年開催されたAFC U-19選手権予選はGK山田大樹(現鹿島)を除く全選手が01年生まれという陣容で臨み、地元・ベトナムに苦戦しながらも2勝1分で首位突破。同じく昨年のU-17ワールドカップでオランダやセネガルを破るなど印象的な戦いを見せた02年生まれ組が同年末の候補合宿から加わり、今年は本格的な融合・強化を目指すプランだった。

 だが、コロナ禍によって6月までの活動は全てキャンセルに。今回がU-19日本代表候補にとってようやく20年初の活動となる。反町康治技術委員長は「現場の影山監督の方から短い期間ですけれども合宿を開いていきたいという意向を受けまして、振り返った時にこの活動が良い活動だったと言えるような充実した日々にしていきたいと思っております」。まずは急ピッチでアジアの戦いへ向けた準備を進めていかなければならない。

 影山監督は今回の合宿の狙いについて、「1回目なので多くのものを求めすぎず、『チームになって最終予選へ向かって行くんだ』という気持ちを選手・スタッフ全員で持って、良いトレーニングをまず進めていく。これが第1回目のキャンプとしては大事かなと。多くを望まず、でもチーム力を上げていくためにスピード感を持つ。矛盾しているかもしれませんけれども、『両取り』をできるように。努力したいなと思っています」と説明した。

 2つの世代の融合についても、「この2つのカテゴリーを融合させて、競争させて、チーム力も高めていくというふうに綺麗にいきたいところですが、時間も限られています。ある程度、チーム力を高める。チーム作りのスピードを上げてトレーニングキャンプを進めていく。そこは(今回の合宿の)大きなテーマになるかなと思っています」と語った。

 影山監督はU-20日本代表を19年U-20ワールドカップベスト16へ導いた前回に続き、この年代を率いるのは2度目。前回はコアメンバーと言われる主軸組と可能性を秘めたラージグループとを作成し、競争させながらチーム作りを進めたが、今回は準備期間が明らかに短い。アジア予選は今回の候補合宿メンバーを軸に、怪我などで不在の選手、少ないチャンスで猛アピールした選手が加わる形になりそうだ。

 AFC U-19選手権の予選リーグの対戦相手は韓国、イラク、バーレーンと強豪揃いだ。U-19日本代表候補からJ1で出場機会を得ている選手が多いことは好材料だが、海外遠征で強豪国と戦う経験を十分に積むこともできていない。厳しい戦いになることは指揮官も理解している。それでも、「勝ち抜いてU-20ワールドカップに必ず出るんだ」(影山監督)という気持ちを持って準備するだけだ。

 スピード感を持ってチーム力を高め、コンセプトである「上手いチームよりも強いチーム」「タフに戦えるチーム」という姿に近づいて、アジア決戦へ。そして、影山監督が「ワールドカップの経験は本当にかけがえのないものだと思います」と説明する世界で戦う機会を得て、個人、日本の未来に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

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