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練習試合解禁の群馬は宿敵対決実現。新たなスタート切った“ブルートルネード”桐生一が打倒・前橋育英に挑戦

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桐生一高の3年生はインハイ中止の悔しさも前橋育英高戦にぶつける

 今年、インターハイサッカー競技が開催される予定だった群馬。新型コロナウイルス感染拡大のために地元での活躍を目指していた高校生たちの夢舞台が中止となり、臨時休校、チーム活動も休止となっていた。だが、徐々に活動が再開され、7月2週目の土日を迎えてようやく対外試合も解禁に。11日には前橋育英高桐生一高の群馬を代表する強豪2校が、前橋育英高校高崎グラウンドで練習試合を行う。

 両校は近年、激しい覇権争いを繰り広げているライバル同士だが、前橋育英の山田耕介監督の声がけによって練習試合での対戦が実現。まだ、県をまたいでの練習試合ができないという事情があったものの、選手たちにとっては貴重な機会となりそうだ。

 ともに久々の対外試合。特に桐生一は昨年度の選手権予選準決勝、17、18年度は選手権予選決勝で敗れるなど、最近6年の選手権予選で5度も前橋育英に敗れている。それだけに選手たちの打倒・前橋育英の思いは特別だ。

 練習試合とはいえ、本気モードでの戦いとなるのは必至。MF松尾琉雅(3年)は「楽しみですね。自粛期間中に自分が積み上げてきたものも、今まで積み上げてきたものも全て出るんで。ここで一発ガツンとやりたいと思います。ここ5、6年勝っていないと聞いているんで、自分らの代でその壁を打ち破りたいと思います」と力を込めた。

 また、MF小林凌大(2年)は「練習試合なんですけれども勝って、選手権へ勢いを付けたいと思います」、そして昨年の敗戦を知るMF金沢康太(2年)も「育英とやるのは選手権以来。今まで選手権が終わってからやってきた部分を育英相手にどれだけできるか」と意気込んでいた。

 桐生一にとって、20年は新たなスタートの1年だ。前橋SCジュニアユース、桐生大附中という2つのチームとの中高一貫6年指導の形を作り、今年は創部から間もなく強豪となった桐生大附中から第1期生が入部。例年、主力が加入する前橋SCジュニアユース含めて組織づくりが進み、チームの土台がしっかりと築かれてきている印象だ。前橋SCジュニアユース出身のFW寶船月斗(2年)は「中学から一緒にやっている子も多いので、そこは良いところかなと思っています」とコメント。県内外から希望と野心を持って桐生一に入学している選手たちとの競争を経て、よりチームを強くする。

 また、桐生一は今年からスカイブルーの新ユニフォームを採用。MF落合遥斗主将(3年)は「良いと思います。桐一のスポーツコースで全体を水色に統一することになって、あまり他の高校にないユニフォームなので新鮮で良いと思います」と印象を口にする。

 同校は、昨年5月に強化指定クラブマーケティング室が発足。国内高校初となるアスレチックデパートメント化を目的とし、サッカー、バスケットボール、硬式野球、ラグビー、柔道、陸上競技男子の強化指定クラブのチーム強化やブランディング、マーケティングなどを行っている。その強化指定クラブの統一チーム名は「ブルートルネード~青い上昇桐生~」。チームカラーもスカイブルーに統一され、サッカー部のユニフォームもこれまでの濃い青色から鮮やかなスカイブルーのデザインに変わった。
 
 インターハイがなくなったことは残念だが、彼らには新たなユニフォームで初めて選手権の舞台に立つチャンスがある。落合は「OBからもユニフォームが変わって新しい桐一の時代にして欲しいみたいなことを凄く言われていますし、そういう部分ではここにいる部員だけじゃなくて、7年間行けなかったOBの人たちの思いも背負って全国に行きたいです」と言い切った。まずは、リスタートとなる前橋育英戦に集中。A戦から1年生Bチーム同士の一戦まで一日6試合が組まれているという11日の練習試合で宿敵を上回り、選手権やその先の戦いへ向けて弾みをつける。 

(取材・文 吉田太郎)
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