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柴崎フル出場のデポル、劇的黒星で残留持ち越し…相手は降格決定済、Bチーム5人起用、サブ5人削減で試合後には物議

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フル出場したデポルティボMF柴崎岳

[7.12 スペイン2部第40節 デポルティボ2-3エストレマドゥーラ]

 スペイン2部リーグは12日、第40節を各地で行い、MF柴崎岳所属のデポルティボがGK山口瑠伊所属のエストレマドゥーラに2-3で敗れた。前節で降格が決まったエストレマドゥーラはBチーム所属選手を先発で2人、途中出場で3人も起用し、控え12人枠のうち7人しか遠征に帯同させないという異例の編成だったにもかかわらず、デポルティボは残留決定が持ち越しとなる痛い2連敗を喫した。

 先にスコアを動かしたのはデポルティボだった。前半4分、右サイドを突破したMFビクトル・モジェホのクロスにDFダビド・シモンが頭で合わせ、ネットを揺らした。ところがその後の一進一退の攻防でゴールを奪えずにいると、後半23分にセットプレーで崩され、DFフランシスコ・モンテーロのオウンゴールで同点に追いつかれた。

 さらにデポルティボは後半39分、相手ゴールキックの処理をモンテーロが誤り、そこからFWオスカル・ピンチに決められて逆転を許す。44分にはモジェホのクロスからFWクリスティアン・サントスが同点ゴールを決めたものの、アディショナルタイム2分に中盤でのパスミスから再びピンチに決められ、劇的な形で敗れた。

 なお、デポルティボのフェルナンド・バスケス監督は前節まで2試合のベンチ入り停止処分を課されていたが、前節終了後にロッカールーム付近で審判に圧力をかけたとしてさらに3試合の制裁が追加。シーズン終了までスタンドで見守ることが決まっている。地元紙『ラ・ボス・デ・ガリシア』によると、指揮官はこの日の試合後に「責任と恥ずかしさを感じている」と述べた。

 もっとも、エストレマドゥーラの陣容には物議も寄せられている。リーグ規則ではトップチーム選手が7人以上ピッチに立っていなければならないが、この日はトップ選手7人、Bチーム選手4人で戦っていた後半途中にトップ選手1人が負傷。治療のため約1分間にわたってピッチを離れており、地元紙はデポルティボが抗議を行う可能性を示唆している。

 なお、前節マラガ戦(●0-1)でハーフタイムに交代していた柴崎は4試合連続での先発を果たし、第37節テネリフェ戦以来3試合ぶりのフル出場。その一方、前節終了時点で2部B降格が決まっていたエストレマドゥーラは正守護神の座を守っていたGKカストがサブに回ったが、チリ代表GKゴンサロ・コジャオが代わりに先発。山口はメンバー外だった。

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