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昨季王者がまた足踏み…横浜FM喜田拓也「心配は1ミリもしていない」

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横浜F・マリノスMF喜田拓也

[7.12 J1第4節 横浜FM1-3FC東京 日産ス]

 昨季Jリーグ王者の横浜F・マリノスが苦しんでいる。開幕節ではG大阪に1-2で敗れ、コロナ明けの再開後も1勝1分1敗という戦績。15年ぶりの偉業達成を支えた攻撃力も今季はわずか5得点にとどまっており、リーグ平均以下の数字だ。それでもなお、主将の一人を務めるMF喜田拓也はチームが進むべき道に関して「心配は1ミリもしていない」と言い切った。

 この日、途中出場だった喜田は試合後、報道陣に敗因を問われ「アップしながらだったのでゆっくり見ることができなかった」と前置きした上で「試合の流れは把握しているが、実際にピッチに立った選手の景色、感情がある。そこにリスペクトもあるし、選手と話して実情を掴む必要がある。負けという結果が何だったのかはチームで話していく」とし、明言を避けた。

 それでも、昨季から貫いてきたプレーの軸には明らかな信念を語った。

「皆さん(報道陣)ですとか、周りがどう思っているかは全くわからないけど、一つ言えるのは一度つないだ手は絶対に離さないし、何があっても全員で乗り越えていく覚悟がある。そこに自信はあるし、みんなの結束は何としてもブレてはいけないところ。どんな結果であろうとこのサッカー、このチームを信じているし、みんなも信じていると思う。心配は何ひとつ、1ミリもしていない」。

 開幕節のG大阪戦では前線からのハイプレスを受けて攻撃の起点が寸断され、効果的なショートカウンターとロングボール攻撃を受けて複数失点。再開後の浦和戦、湘南戦、FC東京戦でも相手の前線が互い違いに飛び出す形で背後のスペースを攻略されるシーンが続発しており、対策は進んできていると言える。それでもなお、弱気な言葉を口にするつもりはなさそうだ。

 そうした信念はこの日、入場解禁を迎えたサポーターへの思いにも溢れ出ていた。

「僕たちはまずファン・サポーターもチームの一員だと思っている。これまでは間接的なサポートだったが、今日からは直接的なサポートをいただけるということで、選手たちは楽しみにしていたし、サポーターの方々も楽しみにしてくれていたと思う。そういう思いは拍手に乗っていたし、僕たちもそれを感じ取りながら試合をしていた。サポートを最大限していただいていたのに自分たちの力不足でそれを返せなかった。ただ、試合後の拍手などああいった姿勢を見ると、自分たちに信じる気持ちを持ってくれていると感じた」。

 入場制限の中で日産スタジアムに訪れた4769人のサポーターはこの日、ゴール裏に「トリコロールの絆 どこにいても以心伝心」と記した横断幕を掲示し、ピッチ内の選手たちとテレビの前で応援するサポーターをつなぐメッセージを示した。また声援や太鼓も禁止される中、試合中には攻撃のスイッチが入るサイドチェンジやチャレンジングなボール奪取に大きな拍手を送り、そんな激励は負傷交代を強いられた相手選手や、敗れた後の自チームにも及んでいた。

 こうしたサポーターの振る舞いについては、選手からも「観客の方がいるといないは大きく違う。ゴールを決めて拍手をもらうというのもそうだけど、ボール奪取などちょっとした頑張りに対しても拍手をもらうというというのも、選手には力になると感じた。できる中での応援だったと思うし、声を出して応援したかったサポーターもいると思う。その中でも応援は自分たちに伝わっていた」(MF遠藤渓太)という声も挙がっており、思いは届いていたようだ。

 すなわち、結束力には問題なし。喜田はオンライン取材を「ファン・サポーターの皆さんを喜ばせるのは、自分たちのサッカーをして結果を出すこと。よりハングリーな気持ちを持って、這い上がるという強い気持ちを示せればと思っている」という力強い言葉で締め、今後の奮起を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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