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左利きの名手参考にドリブル磨く桐生一MF入澤祥真、突破から決勝点

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1本目16分、桐生一高MF入澤祥真(5番)が決勝点

[7.11 練習試合 前橋育英高 0-1 桐生一高 前橋育英高高崎G]

 25分×12本行われた前橋育英高桐生一高の練習試合。Aチーム同士による1、2本目の戦いは桐生一が1-0で制した。その決勝点を叩き出したのが、MF入澤祥真(3年)だ。

 1本目、右サイドでキープ力と推進力を発揮していた入澤は16分、FW小林凌大(2年)とのコンビネーションで右サイドを突破。カバーに入ったDFを強引に剥がすと、そのままゴール正面まで持ち込んで左足でゴールを破った。

「1人抜けたので、そのまま行っちゃおうかなと。しっかりとシュートを決められたので良かった。(ゴール、勝利への) 気持ちを出せたので良かったです」と胸を張るゴール。後半は相手に対応され、「相手が対応していてもしっかり行けるようにしたい」と首を振ったが、それでも勝利に貢献した。

 右利きだが、両足で器用にボールを扱い、ドリブルすることができる。その入澤は、リオネル・メッシ(バルセロナ)やパウロ・ディバラ(ユベントス)といったレフティーのドリブルを参考にしているのだという。相手が飛び込んで来たタイミングで間合いをズラして入れ替わるなど、意識していることをこの日も発揮。より突き詰めて、相手を剥がし、突破できる選手になることが目標だ。

 昨年の前半はAチームに係わったりしていたという入澤だが、足や股関節の怪我もあって夏場以降はBチームでの生活が続いた。だが、最高学年となり、チャンスを掴み取ろうとしている。元々FWの選手だが、この日は右サイドで活躍。「プリンス(リーグ)とかこれからある選手権は、勝つために1点がとても大事になる。1点にこだわってもぎ取れるように、練習から1本1本意識持って取り組んで行けたら良いと思っています」。武器を磨き、より信頼を勝ち取って公式戦でチームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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