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U-19代表候補練習合流のFW斉藤光毅が抜群の存在感。前回U-20W杯時以上のチーム、結果へ

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この日U-19日本代表候補合宿に本格合流したFW斉藤光毅は高速ドリブルからゴールに迫り続けた

 この日、ピッチ内で最も注目を集めていたFWは、「正直、練習入った瞬間、スピードが速くてビックリしました。ヤバい、ヤバいと思いました」と苦笑しながら振り返る。U-19日本代表候補合宿4日目からトレーニングに本格合流。FW斉藤光毅(横浜FC)は当初、周りの選手たちのプレースピードの速さに“焦った”ようだが、すぐに順応すると、違いを示すようなプレーを見せ続けた。

 GKを含めた7対7プラスフリーマンでは狭いスペースでも簡単に前を向き、そこから高速ドリブルでDFを剥がしてシュートを叩き込む。明らかに一段階速い動きで相手ゴールに迫り続けた。7分間×2本の11対11でも存在感あるプレーを継続。久々に同世代のライバルたちと行ったトレーニングについて、笑顔で「楽しかったですね」と振り返った。

 16歳時に01年生まれ世代のエースストライカーとして注目された斉藤は、17年U-17ワールドカップを怪我で辞退したものの、“飛び級”出場した前回18年のAFC U-19選手権グループステージで3戦連発。チームのU-20ワールドカップ出場に貢献した。そして、昨年のU-20ワールドカップにも出場。大会中に負傷し、悔しい離脱となったが、その後横浜FCで結果を残し続けている。昨年はJ2で29試合6得点を記録し、今年はJ1で3試合連続先発中。7月8日の柏戦でJ1初ゴールも決めた。

 同じ01年生まれのFW久保建英(現マジョルカ)同様、上のカテゴリーで重ねてきた経験。20年AFC U-19選手権(10月開幕)、21年U-20ワールドカップへ向かうチームに加わった斉藤は、チーム作りで意識したいことについて説明する。

「前回、自分は伸び伸びとストレスなくやれる部分があったので、そこは下の世代が伸び伸びやっていけるように自分もやっていかなければいけないなという部分があるし、この(アジアの戦いまで)短い期間なりに考えてやらなければ上手くいかないといけないと思う。一人一人の考えがしっかりと持ちやすいチームに。そんな言える立場じゃないですけれども、そうなれたらいいんじゃないかなと思います」。前回は2歳上の選手たちの中で斉藤は伸び伸びとプレー。その雰囲気の良さをこのチームにも伝え、それぞれが力を発揮しやすい環境づくりを心がける。

 01年世代のチームに加わるのは久しぶり。この日の練習中は一つ一つの場面で自分がどうプレーしようとしていたかを説明し、相手の意見にも耳を傾けていた。合宿は15日までで、新型コロナウイルス感染予防対策のために宿舎でのコミュニケーションも限られている。

 その中でも細部を詰め、個性を結集して力にすること。斉藤は「個性がある人達ばかりなので、影さん(影山雅永監督)も言っていましたけれども、自分たちの能力一つ一つを存分に出していければこれまでよりも良い結果を出せて行けるんじゃないかなと思います」と力を込めた。

 斉藤自身は東京五輪出場も期待されるが、まずは目の前にある場所で全力を尽くすだけ。前回のU-20ワールドカップ(ベスト16)よりも「もっともっと良いチーム」「上を目指したい」と語る01ジャパンのエース候補が、合宿最終日の練習でも自分のできるプレー、行動でチーム力向上に繋げる。
 
(取材・文 吉田太郎)

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