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町田19歳MF佐野海舟「勝負したい」ボランチで5試合“ほぼ”フルタイム出場中

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FC町田ゼルビアMF佐野海舟

[7.15 J2第5節 町田3-3新潟 Gスタ]

 過密日程の中でも全試合“ほぼ”フルタイム出場。今季から新たに就任したランコ・ポポヴィッチ監督の下、FC町田ゼルビアMF佐野海舟が「自分の本職。そこで勝負したい気持ちは変わらない」というボランチのポジションで飛躍を遂げつつある。

 米子北高から昨季加入し、今季がプロ2年目。開幕節の甲府戦(△0-0)でさっそくフル出場を果たした19歳は、中断期間が明けてもレギュラーの座を守り続けている。また第4節群馬戦(○1-0)の後半42分に退いた以外は「コンディションの問題はない。まだ若いので、自分の若さを前面に出していきたい」とほぼフルタイム出場。無敗のチームを中心的な存在として支えている。

 また昨季は現役時代にサイドバックで日本代表に上り詰めた相馬直樹前監督の下、両サイドバックである意味期待を込められた起用が続いていたものの、今季は育成年代からプレーしていたボランチのポジションに定着。ようやく本職に戻ってきた。

「ボランチは自分の本職だと思っているので、そこで勝負したい気持ちは変わらない。これからもボランチとしてやっていきたい」。そう公言する佐野は「サイドバックとボランチは全然景色が違うけど、根本的な1対1のボールを奪うところなどは変わらない」と異なるポジションの経験も糧にし、ハードなシーズンを戦い抜こうとしているようだ。

 この日の新潟戦では、前半から相手のビルドアップを阻み続け、力強いボール奪取を見せ。さらに「海夏くんからボールを奪ったら逆を見るように常に言われていた。そこは空いているという共通意識があったので、狙えたのが良かった」というMF吉尾海夏の2点目につながる縦パスも披露。このプレーでは直前のインターセプトも含め、攻守のクオリティーを端的に示していた。

 とはいえ、自己評価は「前半は良い形でボールを奪ったり、前への選択ができていた」と振り返りつつも、試合を通じてのプレーには満足せず。「後半は少しパフォーマンスが落ちてしまった。どうにかして前半と同じようにボールが取れていればチームとして楽な展開になったと思う」。1試合を通して安定したクオリティーを発揮できる選手を目指していく。

(取材・文 竹内達也)
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