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町田MF吉尾が“得意な形”で加入後初ゴール「あのシーンの前に…」

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移籍後初ゴールを決めた町田MF吉尾海夏

[7.15 J2第5節 町田3-3新潟 Gスタ]

 同じ過ちは繰り返さなかった。FC町田ゼルビアのMF吉尾海夏は前半36分、MF佐野海舟からの縦パスを胸トラップで華麗に収めると、カットインから強烈な左足シュート。15分前のミスキックを見事に軌道修正し、低弾道の鋭いボールをファーポスト脇に沈めた。横浜F・マリノスから期限付き移籍中の22歳はこれが加入後初ゴールとなった。

「1試合でも早くゴールを取りたかったけど、やっと取れた」。

 試合後のリモート取材、画面の向こう側でほっとした表情を見せた背番号14は「あのシーンのちょっと前に同じようなシーンがあって、シュートミスになってしまったけど……」と自ら切り出し、15分前の場面に言及した。

 1-0で迎えた前半21分、ここでも佐野からの縦パスを受け取った吉尾は、素早いターンからドリブルをスタート。リトリートする新潟の5バックを追い詰めるかのようにカットインしたが、左足シュートは力なくGK藤田和輝の正面を突いた。

 したがって得点シーンはいわばリベンジのチャンス。今度はシュートをしっかりとゴール左隅に沈めた吉尾は「落ち着いて芯に当てることだけ意識して打った。外から巻いて蹴ったら入ると思い、ピッチがスリッピーだということもあったので得意な形に持っていけた」と胸を張った。

 この日、吉尾は前半2分の先制点でもFKから相手のクリアミスを誘い、チームの2点に絡む活躍。それでも試合は後半の打ち合いでドロー。「シュートチャンスはもっとあったし、決めるチャンスもあったので、もっと決め切るところ」と後悔も残った。

 昨季はJ1のベガルタ仙台に期限付き移籍し、13試合2ゴールも記録したが、今季はキャリア初のJ2リーグ在籍。5試合目で出た加入後初ゴールを良い契機とし、さらなる上の舞台で活躍すべく「ここからという気持ちが強い」とスキルアップを誓った。

(取材・文 竹内達也)
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