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柴崎デポルティボに3部降格の危機迫る…最終節を前に再び降格圏転落

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デポルティボMF柴崎岳

[7.17 スペイン2部第41節 ミランデス1-0デポルティボ]

 スペインリーグ2部は17日、第41節を各地で行い、MF柴崎岳所属のデポルティボミランデスに0-1で敗れた。先発した柴崎も決定的な仕事はできず、最終節を残して再び降格圏の19位に転落。激動続きのシーズンの結末は最終節に委ねられる形となった。

 試合が動いたのは前半23分。ミランデスはゴール左斜め前からのFKをMFマルティン・マルケランスが左足で直接決めて先制した。デポルティボは36分、柴崎がゴール左斜め前からのFKを直接狙ったが、GKが余裕でセーブ。そのままゴールを割ることはできず、勝ち点を積み上げることはできなかった。

 17位で試合に臨んだデポルティボだったが、19位のルーゴがテネリフェを2-1で破り、20位のアルバセテがサラゴサに4-1の大勝を収めたため、一気に19位に転落。2部B(3部相当)降格圏で最終節を迎えることとなった。

◆困難続きだった2019-20シーズン
 今季のデポルティボは開幕節のオビエド戦(○3-2)こそ勝利したものの、そこからまさかの19試合勝ちなし(9分10敗)。フアン・アントニオ・アンケラ監督を昨年10月上旬に解任し、ルイス・セサル・サンペドロ監督が後を継いだが、一時は2部リーグの最下位にまで沈んだ。

 昨年12月20日の第21節テネリフェ戦(○2-1)でようやく勝利すると、そこから年を跨いで7連勝。2020年に入って新たに就任したフェルナンド・バスケス監督の下、3バックにシステムを変更したことが奏功し、残留圏内に急浮上した。それまで出場機会を失っていた柴崎もボランチのレギュラーに再び定着し、チームは良いサイクルを保っているように思われた。

 ところが柴崎がプロキャリア初の退場処分を下された2月23日の第29節サラゴサ戦(●1-3)に敗れるなど、2月中旬以降は再び勝利から見放されて降格圏に転落。新型コロナ禍による中断明けは復調し、7戦負けなし(3勝4分)で再び残留圏内に浮上したものの、トラブルは最終盤にも待っていた。

 7月1日の第37節テネリフェ戦(△1-1)の試合中、好調を牽引してきたバスケス監督が主審に執拗な抗議を行ったとして、2試合のベンチ入り停止処分が決定。さらに第39節マラガ戦(●0-1)後にもロッカールーム付近で審判員に詰め寄ったとして、さらに3試合の追徴処分を下された。そこからチームは3連敗。指揮官はシーズン終了まで指揮を執れないまま、1980–81シーズン以来の3部降格が迫っている。

 デポルティボは20日の最終節でフエンラブラダと対戦。残留圏内17〜18位との勝ち点差は1となっており、勝てば残留の望みは残っている。1999-2000シーズンにリーガ・エスパニョーラを制し、03-04シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグで準決勝進出を果たすなど、“スーペル・デポル”の異名を取った強豪クラブ。その運命は最後の一戦に委ねられる。

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