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“奇跡の復帰”遂げたビジャレアル2選手、今季限りで退団&引退へ

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MFサンティ・カソルラとMFブルーノ・ソリアーノ

 ビジャレアルは18日、MFサンティ・カソルラ(35)の退団とMFブルーノ・ソリアーノ(36)の現役引退を発表した。元スペイン代表の両選手はともに選手生命に関わる大怪我を経験したが、ビジャレアルで奇跡の復帰。20日の最終節エイバル戦がラストマッチとなる。

 ハビエル・カジェハ監督はエイバル戦の前日会見で「これは特別な試合になる。彼らはこのクラブの象徴的な選手であり、ブルーノもカソルラも“松”のようなプロフェッショナルだ」と称賛。「この試合を美しいものにするため、あらゆる手を尽くす」と意気込みを語っている。

 カソルラは2003年、17歳でビジャレアルの育成組織に加入。若くして頭角を表すと、2007-08シーズンにはチームの2位躍進に大きく貢献した。その後はマラガ、アーセナルでプレーしていたが、16-17シーズンに右足首を負傷。約2年にわたって実戦を離れていた。

 カソルラはこの間、患部にバクテリアが繁殖していたことで、右足切断の危機に陥っていた。それでも合計9回もの手術を受け、他部位の骨や腱を移植してまで治療を継続。18年10月に復帰を果たし、今季はリーガ34試合で11得点という結果を残していた。

 ビジャレアルの映像コンテンツでカソルラは「ビジャレアルが全てを与えてくれた。18歳の時、彼は誰も知らないオビエドの少年に期待してくれたんだ」と感謝。「また会えることを願っている」と別れを惜しんでいる。

 地元生まれのブルーノは06年のトップチームデビュー以来、ビジャレアルだけでプレーし続けてきた“ワンクラブ・マン”。12-13シーズンの2部降格時も残留し、クラブを支え続けてきた。17年5月に負った膝の大怪我以降、3年以上にもわたって長期離脱していたが、今年6月に奇跡の復帰を果たしていた。

 ブルーノはクラブの映像コンテンツを通じて「一生ここにいたいと思っているが、全てに終わりがあることを知っている。自分はこのクラブの一番のファンになろうと思う。これからも常にビジャレアルは人生の一部だ」と述べ、クラブへの愛着を語っている。

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