beacon

「消えない注釈を入れたくなかった」バロンドールが史上初の中止に

このエントリーをはてなブックマークに追加

昨年のバロンドール受賞者であるFWリオネル・メッシ

 フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』は20日、世界年間最優秀選手に贈られるバロンドールを今年は授与しないことを発表した。同賞の中止は1956年の創設以来、初めての出来事だ。

 今季は新型コロナウイルスの影響でフランス・リーグアンをはじめ、複数のリーグがシーズンが打ち切りとなった。『フランス・フットボール』は公正な条件が十分に整っていないことを理由に挙げている。

「このような特異な年は、通常の年として扱うことはできないし、扱うべきではない。迷ったときは、固執するよりもやめたほうがいい」

「バロンドールのトロフィーは、スポーツの素晴らしさだけではなく、模範、連帯、責任などの価値観を伝えるものだからだ」

「この名誉ある称号を得るための一般的な公平性は、特に数字的な面で、また準備の面でも維持することができないため、この賞の全ての候補者を同じ条件にすることはできない」

「受賞者リストに『新型コロナウイルスの影響により、例外的な状況で獲得したトロフィー』といった消えない注釈を入れたくなかった。私たちは常に大きな傷よりも小さな捻挫を好む」

 バロンドールは1956年に創設。当初はヨーロッパのみが選考対象だったが、2007年から全世界に拡大した。昨年はバルセロナアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが史上最多6度目の受賞を果たしている。

 なお、今年は受賞者が不在となるため、前回受賞者のメッシとアメリカ女子代表MFミーガン・ラピノーは、1年間その地位が保たれることになった。

●フランス・リーグアン2019-20特集
●酒井、昌子の試合も!!“初月無料”DAZNでライブ配信中

TOP