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MF伊藤涼太郎が4年3か月ぶりに浦和でリーグ戦出場。決定機作るも「勝たないと意味がない」

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浦和レッズMF伊藤涼太郎

[7.22 J1リーグ第6節 浦和 0-4 柏 埼玉]

 浦和レッズMF伊藤涼太郎が16年4月29日のJ1第1ステージ第9節名古屋戦以来、4年3か月ぶりに浦和でJ1リーグのピッチに立った。

 0-3とリードを広げられた後半14分。3枚替えとなった攻撃陣の1人として、右サイドハーフのMF関根貴大と交代でピッチへ。中央に近いFW的な位置でボールに絡み、ワンタッチパスなどで攻撃にアクセントをもたらした。

 最大の見せ場は後半33分。中央で縦パスをフリックし、FW興梠慎三とのワンツーで2枚のCBの間に抜け出し、右足ボレーシュート。柏GK中村航輔のファインセーブに止められたが、埼玉スタジアムでの久々のプレーで存在感を見せた。

「前半からチャンスをつくれていない訳ではなかった。見ていて、柏DFの間が開いているように見えたので、そこ(のスペース)を使えばチャンスができると思った」。アップをしながら見抜いていた通りのプレーで好機をつくった。

「あのシーンは(興梠)慎三さんとイメージが重なっていた。でもゴールを獲らないと意味がない」。ホームで敗れたので当然うれしさはないが、手応えはあるに違いない。

 16年に岡山作陽高校から浦和に加入。17年のシーズン途中からJ2水戸に期限付き移籍し、レンタル期間が延長された昨年はJ1大分でプレーし、リーグ戦4試合に出場した。「以前よりプレーの質や強度は間違いなくレベルアップしている」との自信を手に浦和に復帰していた。

 チームではMF登録だが「FWをやらせてもらっている」(伊藤)という。「FWは1人1人のプレースタイルが違う。その中でも自分の良いところをチームメイトに知ってもらおうとしている。練習ではコンディションや感触が良くて、紅白戦で点を取れている。でも、まだまだやれる。練習ではなく、試合でシュートを決めたい」。

 この日は気温27度、湿度75%。夏本番はこれからで、今後も連戦が続く。「総力戦になる。もっと試合に絡んでいきたい。きょうはボールに触る回数が多く、次に繋がると思った。久々の公式戦だが意外と緊張しなかった」。攻撃で違いを出せる貴重な選手。今後に期待を抱かせる一筋の光となった。

(取材・文 矢内由美子)
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