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「世界で活躍することが夢」。U-16日本代表候補FW南野遥海はそのための努力、進化続ける

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世界での活躍を目指す“ガンバの南野”。U-16代表候補合宿でFW南野遥海(G大阪ユース)が前線からボールを追う

 U-16日本代表のエースストライカー候補、FW南野遥海(G大阪ユース)は「世界で活躍することが夢」と言い切る。そのために、同世代の代表選手たちの中でも突き抜けた存在になること。世代の先陣を切って「1年、1か月、1日でも早く(Jリーグで)デビューできるように思っています」という野心も口にした。

 昨年の全日本ユース(U-15)選手権では5得点で大会得点王に輝き、G大阪ジュニアユースを日本一へ導いた。その南野は仲間たちが運んでくれたボールを「自分がFWなので点決めないといけない」。責任感強いストライカーは、「最後(自分が)決めることを意識しています」というブレない意志を持って、ゴールを破り、競争や試合を勝ち抜く。

 南野は昨年12月にU-15日本代表の一員としてスペイン遠征に参加。SPORTCHAIN CUP ALBIR U16に出場した。U-15ロシア代表から3得点を奪う活躍も見せたが、U-15イングランド代表戦は0-5で完敗。「フィジカルの面はイングランドに負けた時に感じたことがあった」という南野は、コロナ禍のチーム活動自粛期間に筋力強化や走り込みを行ってきたという。

 世界で活躍するという夢を持つ南野は、「この期間で成長できるかで差がつく」「世界中に(自分よりも)もっとやっている人がいる」という考えから、精力的に自主トレーニング。この日のU-16日本代表候補合宿初日は、以前の印象よりも一回り大きくなった身体で鋭い動きを見せていた。努力の成果を今回の合宿やG大阪ユースの活動で示していく。

 同じ姓を持つFW南野拓実(現リバプール)は10年のAFC U-16選手権で大会得点王に輝き、日本のU-17ワールドカップ出場に貢献している。“ガンバの南野”も成長を続けて、11月開幕のAFC U-16選手権で日本のU-17ワールドカップ出場権獲得とアジア制覇にゴールで貢献すること。そして、来年のU-17ワールドカップで世界を相手に活躍する。

(取材・文 吉田太郎)

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