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ファーストプレーでノッた尚志FW阿部要門。開始2分の先制点など山形内定FWは存在感ある動き

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前半2分、尚志高FW阿部要門(9番)が先制ゴール

[7.23 ULTIMA開幕戦 静岡学園高 1-3 尚志高 フジスパークフィールド]

 選手権覇者・静岡学園高とのULTIMAリーグ開幕戦。フジスパークフィールドには多くのスカウト・報道陣が訪れていたが、その前でモンテディオ山形内定の尚志高FW阿部要門(3年)があっさりとゴールを決めた。

 前半2分、自分の好守からFKを獲得。阿部は素早いリスタートに呼応してPAへ走り込む。味方の左クロスは手前でクリアされてしまったが、こぼれに反応したMF松本勇斗(2年)の左足シュートが阿部の足元へ。これを冷静に右足でゴール右隅へ流し込んだ。

 この日は意識しているファーストプレーでノッた。試合開始直後にDF神林翼(3年)が自陣の浮き球をダイレクトで前線へ。ボールを追って鋭くスプリントした阿部に対し、静岡学園DFは対応が遅れて結果的に自陣のスローインへ逃げる形となってしまう。「(神林)翼が蹴ったボールを自分がマイボールにできた。(普段から意識しているが)きょうのファーストプレーで勝てたというのが一番、今日のプレーに繋がったかなと思います」という阿部は直後に先制ゴール。その後も前線で攻撃の起点となる役割を続けた。

 左手小指を骨折している阿部は競りづらい部分もあったはずだ。だが、前線で余裕を持ってボールを収めて展開したり、サイドに流れて味方を活用するパスも。また、ミドルシュートやCKからのヘディングシュートも狙った。そして後半3分には左サイドで前を向くと、右中間の松本へ絶妙なラストパスで決定機を演出。後半20分頃に相手と激しく接触した阿部は大事を取って交代したが、勝利に大きく貢献した。

「絶対に決めたかったです。相手にも日本代表の選手がいると知っていました。そういうチームに自分が活躍して勝たせるというのが自分の役目だと思っているので、そう思っている中で勝ててうれしい」

 この日は背番号9を背負って躍動。前任のFW染野唯月はルーキーながら名門・鹿島で先発出場も果たしている。「これから頑張っていって、いつかは肩を並べて戦えるように」。昨冬の選手権は染野が負傷欠場。9番を受け継いで全国のピッチに立ったが、結果を残すことができなかった。当時よりも意識しすぎずに「9」を背負う阿部は、貴重なゴールを連発した染野のように、またこの日のようにゴールを決めて尚志を勝たせ続ける。

 金沢FW杉浦力斗(興國高3年)ら同じ高校3年生でJデビューしている選手もおり、負けられないという思いは強い。阿部は武器である高さ、スピードに加え、課題の技術面も着実に成長中。自分も努力を続けて、今年Jリーグの舞台に立ち、ゴールすることにもチャレンジする。

(取材・文 吉田太郎)
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