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東京Vの新守護神GKマテウス、好セーブ連発も「ただ言っておきたいのは…」

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東京ヴェルディGKマテウス

[7.25 J2第7節 東京V0-0山形 味スタ]

 不出場3試合の勝ち点2に対し、出場4試合で勝ち点7。東京ヴェルディはGKマテウスの抜擢以降、調子が上向いている。それでもブラジル出身の守護神は試合後、オンライン取材で報道陣に対して「ただ言っておきたいのは……」と前置きし、謙虚にチーム状態の良さを力説した。

 J2第7節山形戦では、今季から来日したマテウスの安定感がひときわ目立った。

 まずは前半19分、FW山岸祐也のミドルシュートを余裕でセーブ。さらに同22分には、華麗なターンから抜け出したFW大槻周平の右足シュートを横っ飛びで阻んだ。前半終了間際には右サイドからの弾道の低いクロスをまたも横っ飛びで阻止すると、後半にも相手のヘディングシュートを落ち着いてかき出すなど、不安定な体勢になってもボールをこぼすことなく、山形に厚みのある攻撃を許さなかった。

 第4節の大宮戦からレギュラーに定着して2勝1分1敗。不在の開幕3試合は2分1敗だっただけに貢献度は結果にも表れている。来日1年目で外国籍選手が正GKに就くことは容易ではないが、「日本語の単語も覚えているし、ピッチの中で必要な言葉はたくさん覚えている」という守護神は「言いたいこと、伝えたいことは伝えることができているし、コミュニケーションも取れている」と適応に手応えも感じているようだ。

 それでも第3節までゴールを守っていたGK柴崎貴広への敬意は欠かさない。

「ただ言っておきたいのは、自分が試合に出始めたからチームが良くなったとは思っていない。それは理解してほしい。チーム全体が非常に成長しているおかげだと思っている。自分のおかげだとは思っていない」。

 そう力説した27歳は初の無失点にも「無失点は非常に重要。チームとして非常に高いクオリティーを攻撃面で持っているので、たくさんの得点を取る可能性を秘めている。失点を少なくすることが良い結果につながる」とフォア・ザ・チームを強調。「リーグ戦はこの先長いのでたくさんの試合が待っている。チームとしていい状態でいるためには負けないことが大事」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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