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質の向上、アピールへ。U-16日本代表候補が3チームに分かれて“巴戦”実施

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U-16日本代表候補は合宿4日目、3チームに分かれて巴戦を行った。「赤」の中学生FW千葉大舞は1ゴール

 22日から千葉市・高円宮記念JFA夢フィールドで合宿中のU-16日本代表候補は25日、参加中の35名を赤、青、黄の3チームに分けて30分×3本の“巴戦”を行った。

 チーム編成は青チームがGK齋藤朝陽(FC東京U-15深川)、佐賀鉄生(JFAアカデミー福島U-18)、DF竹内諒太郎(鳥栖U-18)、植田悠太(京都U-18)、杉田隼(横浜FCユース)、手塚樹(甲府U-18)、MF田中侍賢(清水ジュニアユース)、福井太智(鳥栖U-18)、楢原慶輝(鳥栖U-18)、後藤啓介(磐田U-18)、FW南野遥海(G大阪ユース)、逢坂スィナ(柏U-18)で構成された。

 赤チームはGK宮本流維(名古屋U-18)、ベンマムン・アミン(札幌U-18)、DF田代紘(神戸U-18)、仲里勇真(東山高)、石川晴大(清水ユース)、高橋櫂(仙台ユース)、MF梶浦勇輝(FC東京U-18)、高橋隆大(静岡学園高)、小幡季生(G大阪ユース)、北野颯太(C大阪U-18)、FW千葉大舞(C大阪U-15)、前澤拓城(大宮U18)の12名で組まれた(3本目に福井、楢原も出場)。

 そして黄チームはGK松原快晟(讃岐U-18)、佐賀、DF池谷銀姿郎(横浜FCユース)、坂井駿也(鳥栖U-18)、齋藤晴(JFAアカデミー福島U-18)、溝口修平(鹿島ユース)、MF阿部来誠(大宮U18)、桒原陸人(G大阪ユース)、大迫塁(神村学園高)、橋本陸斗(東京Vジュニアユース)、FW伊藤猛志(磐田U-18)、内藤大和(甲府U-18)だった(3本目に竹内も出場)。

 1本目は青と赤の対戦。これは点の取り合いとなった。5分、赤が右サイドからゴール前のシーンを作り、最後は小幡のゴールで先制。対して青は直後に逢坂のドリブルシュートのこぼれを右SB手塚が押し込んで同点に追いつく。だが、赤は右サイドへの展開から高橋隆とSB石川のコンビで攻略し、最後は石川の折り返しを千葉がゴールへ押し込んだ。

 赤は梶浦の展開などから右の高橋隆が積極的な仕掛け。またカウンターで中央からドリブルで持ち込んでシュートを放ち、石川との連係でチャンスに絡んでいた。27分には左サイドからのラストパスを受けた前澤がGKをかわして3-1。ともに守備の軽さが散見されていたが、それでも互いに前に出てゴールを目指し合う。青は後藤らの配球から逢坂が前線でポイントを作るなど攻め返し、30分には南野が狙い澄ました左足シュートでゴール。だが、3-2で赤が制した。

 2本目は青と黄が対戦。開始50秒に黄は左サイドから切り崩すと、最後は阿部の折り返しを内藤が右足で決めて先制する。青もすぐに左クロスから南野がチャンスを迎えるが、シュートは黄の左SB溝口が身体を投げ出してブロック。その後、互いに手堅い展開となったが、黄は右サイドの中学生MF橋本がカットインからの左足シュートに1度2度とチャレンジする。

 また、黄は飲水タイム後に大迫が最終ラインに下がって組み立てに参加。CBから中盤に上がった坂井や桒原がボールに絡みながら前進しようとする。また、大迫の精度の高いCKがゴールを脅かす。連戦となった青だが、ミスが起きても後方からのビルドアップと素早いパス交換を続けて1点をもぎ取る。29分、右中間の後藤が斜めに入れたパスがゴール前の楢原へ入り、楢原が右足でゴール。1-1で終了した。

 そして3本目は赤と黄が対戦。右サイドからの崩しと伊藤のゴールで先制した黄が、坂井の左足ミドルや齋藤の右クロスなどで畳み掛ける。互いに相手のミスを逃さずにボールを奪い返してビルドアップ。なかなかPAへ侵入する回数は増やせなかったが、それでも終盤に赤がチャンスの数を増やす。

 右サイドでのコンビネーションから楢原がシュートへ持ち込み、また惜しくもオフサイドとなったものの、楢原のスルーパスから抜け出した前澤がゴールネットを揺らすシーンも。それでも終盤に相手を押し込んだ赤はラストプレーで同点に追いついた。北野からのラストパスをPAで受けた前澤が右足でゴールを破って1-1。中1試合で休養時間があったことも確かだが、最後まで諦めずに攻めた赤チームが1勝1分で優勝した。
 
 新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、所属チームが活動自粛になるなど、選手たちはこの半年間、十分なトレーニング、対外試合ができていない。ゲーム体力などが不安視されているが、選手たちは貴重な活動の機会に感謝し、一日一日を大切に過ごしている。この日も身体の向き、パスの精度にこだわりながらのゲームに。その中でチームのために声を出したり、自分を思い切りアピールしようとする姿が見られる。

 高橋隆は「みんな自粛期間で動けていなくて、凄くキツイと感じているんですけれども、その中でも自分らのできる最大限のことをしようと思っていて、声がけであったり、盛り上げであったり一つ一つの指示などをやって、少しでも良いものを作り上げようという感じでやっています」とコメントした。U-16日本代表候補合宿は26日まで。11月開幕のAFC U-16選手権へ向けて、選手は合宿最終日も成長し、得たものを各チームへ持ち帰る。

(取材・文 吉田太郎)

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