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初招集もU-16代表定着、中心的存在へ意欲十分。静学の157cmMF高橋隆大が仕掛けてアピール

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U-16日本代表候補合宿4日目。鋭い仕掛けでアピールしたMF高橋隆大(静岡学園高)

 年代別日本代表候補合宿初招集の小さなテクニシャンが、存在感を放った。U-16日本代表候補は25日、参加中の35名を3チームに分けて巴戦を実施。1勝1分で赤ビブスチームが優勝したが、その中で登録身長157cm、55kgのMF高橋隆大(静岡学園高)のプレーが光った。

 前方に空いたスペースを逃さず、スピードのあるドリブルで何度も駆け上がっていく。インターセプトから一人で持ち込んでシュートを放ったり、右サイドを抜け出してゴールへ迫ったりするなど、相手にとって嫌な存在になっていた印象だ。

 仕掛けた際のボールロストやミスパスがあったことも確か。どうしてもフィジカル面で苦戦してしまう部分もある。だが、鋭いドリブルを見せつつ、周囲を上手く活用してゴールの起点になり、アイディアのあるパスで狭い局面を打開するなど自分の持ち味を発揮していた。

 昨年、G大阪ジュニアユースの10番を背負い、全日本ユース(U-15)選手権で優勝。チームメートのFW南野遥海(G大阪ユース)らが代表チームに招集される中、なかなかそのチャンスを掴むことができなかった。

 それでも、今春に静岡学園へ進学した高橋は待望の初招集。「凄く入りたくて、ずっとガンバにいる時も他の人が選ばれているのに自分選ばれていなくて凄く悔しい気持ちがあったので、今回選ばれた時に『やってやろう』というのを思いながら来ました」という思いをピッチで表現している。

 この日のプレーを経て、「自分もやれる」という手応えはまた増した。「ドリブルであったり、ラストパスであったり、点は取れなかったんですけれども、自分の色としては出せたものがあったので良かったと思います。行けるな、と感じています」。新型コロナウイルス感染拡大によるチーム活動自粛期間にとことん「自分で行くこと」を磨き続けていたという。また、活動再開後は選手に自由を与えてくれる静岡学園で、自分の発想・アイディアを表現することに取り組んできた。

 その成果も発揮することができている高橋は、代表定着へチャレンジを続ける。「絶対に(継続的に選ばれている)代表の子を『押しのけてやろう』と僕はやっているので、その辺でライバル心や競争心は出ているかなと思っています。仕掛けるところなど、自分は日本人に足りない部分を補えると思っているので、代表の中心、核として常にチームを勝利へ導ける存在になりたいと思います」と誓った。

 ライバルであり、仲間であるU-16日本代表のメンバーたちと切磋琢磨しながら自身、チームの全てのレベルを引き上げるつもりだ。目標はアジア、世界で頂点に立つこと。もちろん、簡単にそれが成し遂げられるとは考えていない。まずはしっかりとチームの信頼を勝ち取ること。そして、小さなテクニシャンは、そのアイディアや突破力を駆使してチームの中心となり、勝利へ導く存在となる。

(取材・文 吉田太郎)

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