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「お待たせしました!」キッカー西澤からセットプレー4発! 清水が“1時間中断”にも惑わず今季初白星

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DFファン・ソッコが先制ゴール

[7.26 J1第7節 清水4-2大分 アイスタ]

 J1リーグは26日、第7節を各地で行い、清水エスパルス大分トリニータを4-2で破った。4ゴールの起点はいずれもFW西澤健太がキッカーを務めたセットプレー。雷雨で途中1時間にわたる中断を挟み、試合終了まで3時間弱を要した開幕7試合目で待望の今季初白星を挙げた。

 互いにミッドウィークに行われた前節から中3日での一戦。ホームの清水は鳥栖戦(△1-1)から3人を入れ替え、DFファン・ソッコ、MF竹内涼、FW金子翔太を入れた。対する大分は名古屋戦から6人を変更。DF岩田智輝、DF刀根亮輔、MF高山薫、MF島川俊郎、MF佐藤和弘、MF田中達也を起用した。高山と佐藤は今季初出場となった。

 ゆっくりとしたパス回しで相手の出方をうかがいながら攻め込む大分に対し、序盤は清水が優勢を保った。大分の中盤でMFヘナト・アウグストがボールを何度も奪い、トップ下に入ったFW後藤優介が古巣対戦でいい動きを見せる。後藤は前半31分、ペナルティエリア内での華麗なターンから右足を振り抜き、右ポスト直撃の惜しいシュートも放った。

 その後は徐々に清水がボールを握る時間帯が増え、前半40分には最終ラインからドリブルで攻撃参加したDFヴァウドがそのままペナルティエリア際まで攻め入ってシュート。これは大分DF鈴木義宜に軌道を変えられたが、ここで得た左コーナーキックを西澤がニアに蹴ると、ファン・ソッコが完璧なヘディングシュートを沈めて先制に成功した。

 大分は後半開始時、MF小塚和季に代わってFW渡大生を投入し、劣勢打開を試みる。それでも、次にスコアを動かしたのも清水だった。後半12分、西澤が今度は右からのコーナーキックをファーに蹴り込むと、R・アウグストが頭で落としたボールをFWカルリーニョス・ジュニオがアクロバティックな反転シュート。これがゴールマウスに吸い込まれて2点のリードを得た。

 後半15分過ぎからIAIスタジアム日本平は雨脚が強くなり、次第に雷鳴も聞こえるようになった20分ごろに佐藤隆治主審がプレーをストップ。約1時間にわたって中断し、ピッチ上には一時水たまりが見られた。大分は再開と同時にDF三竿雄斗、MF長谷川雄志、FW高澤優也、MF小出悠太を同時に投入した。

 それでも清水はまたしてもセットプレーから追加点を奪い続けた。まずは後半25分、右コーナーキックから西澤がアウトスイングのボールを送り込むと、長身DF立田悠悟が頭で合わせて3点目。さらに39分には西澤のフリーキックからヴァウドが決め、リードを4点に広げた。

 大分は後半43分、川崎Fから期限付き移籍中のFW知念慶が今季初ゴールを挙げると、相手キックオフ直後には再び知念が裏に抜けてクロスを高澤が押し込み、瞬く間に2点を返した。しかし、反撃はここまで。ここまで1分5敗で最下位に沈んでいた清水が待望の初勝利を挙げ、最下位から脱出した。

 4ゴールに絡んだ西澤は試合後のフラッシュインタビューで「お待たせしました!」と開口一番。「練習の時点でいいボールを蹴れていたのでセットプレーから取りたいと思っていた」と明かした背番号16は自身の得点機を逃したことについて「シュートは練習します!次は決めるので応援よろしくお願いします」と笑みを見せた。

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