beacon

意外にも第7節にして今季初先発のDF槙野智章。さすがのクリーンシート演出に喝采

このエントリーをはてなブックマークに追加

浦和レッズDF槙野智章

[7.26 J1リーグ第7節 横浜FC 0-2 浦和 ニッパツ]

 浦和レッズの連敗ストップとクリーンシートを演出した立役者は、DF槙野智章だった。

 横浜FCを相手にシュートこそ12本打たれたが、要所での厳しい寄せや的確なポジショニングで、枠内にほとんど蹴らせない守備でチームの勝ち点3奪取に貢献した。

「これまでのプロ生活の中でも初めての状況だった。悔しい時間だったけど、自分がやるべきことを整理した」。試合後のリモート会見で槙野自身がそう語ったように、第7節にして今季初先発という、まさかの事実があった。2月の開幕第1節湘南戦の終了間際に途中出場したのを最後に、7月18日の第4節FC東京戦こそベンチ入りしたが、前節の柏戦までは出番がなかった。ようやくつかんだ今季初先発の座。

「2連敗していた時に、元気がない、声が少ない、コミュニケーションがないというのを感じていた。西川(周作)選手と鈴木(大輔)選手と90分声を掛けることを徹底して、それを貫くことができた。戦う姿勢を前面に出す雰囲気作りを徹底した」

 その言葉通り、観衆2580人の中、槙野の声は西川の声とともによく響いていた。

「今年33歳になって、ベテランとは思わないけど、こういう状況を理解し、自分がやるべきことは整理し、出番に備えて準備をしていた。これまでもいろんな壁を乗り越えてきた。スタッフや他の選手に助けられ、しっかり自分のミッションをコンプリートできたと思う」

 試合後は自身と同じく久々に出番をつかんだMF柏木陽介やDF鈴木大輔と記念写真を撮って笑顔を見せた。J1は23日間で6試合を行った過酷な7月を終え、次は夏本番となる8月にも6試合が予定されている。総力戦にこの男のバイタリティーは欠かせない。

(取材・文 矢内由美子)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2020シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP