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“学校”設立の本田圭佑が熱弁「サッカーだけに集中しろという人は多いけど、むしろ逆」

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熱弁をふるう本田圭佑(オンライン会議アプリ『Zoom』のスクリーンショット)

 ボタフォゴのMF本田圭佑が代表を務めるNowDo株式会社が、中高生を対象とした学校を設立する。26日には自身のYouTubeチャンネルで詳細を発表。対象は中高生とし、講義には1ドル(約110円)で参加できるとするなど、大胆な構想を明かした。

 一夜明けて本田は報道関係者を集めたWeb会議アプリ『zoom』を使ったオンライン囲み取材に対応。そこで本田は「今まではサッカーがメインで、すでに夢が決まっているような子供たちに対してのサービスを展開してきたが、今回は関係ない。夢を追っているわけじゃない子供たちのために立ち上げました」と“学校”設立の意図を説明した。

 しかし“学校”とはいうものの、教育法上認められた正規のものではない。ただ本田も「文科省にもアプローチはしていない」と話すも、「僕自身がやりたいことはいろんな教育機関のサポートが必要。公立私立も含めてコラボしたい」と希望を語る。更に「まだ絵に描いた餅ではあるんですけど、出来るだけ早くブラジルやカンボジアでもサービスを始められたらと思う」と次なる構想を明かした。

 現役選手を続けながらのビジネス展開。二足のわらじに批判的な声があることも分かっている。そのうえで本田は「僕自身は現役をやっている、やってきて人としての影響力をどう使うかが試されていると思っている。サッカーだけに集中しろという人は多いですけど、むしろ逆。人がやれないことを乗り越えてきた過程がどのアスリートにもある。それを自分の言葉で伝えることはむしろやらないといけない義務だと思っている」と熱弁をふるう。

「一番の難しいことが自分から学ぼうとする向上心のある子にはこのサービスはささると思う。一方でそうじゃない子供たちの方が明らかに多い。ダイエットによく例えるけど、本当に痩せないといけないと言われている人って、ダイエット食品に興味がない。実際、あまり必要じゃない人の方がお金をかける。教育も全く同じことが言えると思う。子供たちは遊びの視点から学べていることが多い。そこにチャンスがあると思っている。例えば友達とチャットをするとか。そういう子供たちには遊ぼうというアプローチをしたいと考えている」

 過去の常識にとらわれない。「自分の欲をコントロールするトレーニングをすることが学校教育の最大の目的だと思っている」。異次元の行動力を持つ本田の前例のない挑戦が始まる。

(取材・文 児玉幸洋)
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